CE-MSによるアミノ酸混合物の測定データ | 日本一タフな質量分析屋のブログ

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日本で唯一、質量分析に関するコンサルタント、髙橋 豊のブログです。エムエス・ソリューションズ株式会社と株式会社プレッパーズの代表取締役を務めます。質量分析に関する事、趣味の事など、日々考えていることや感じたことを綴っています。

以前のブログに、アメリカのベンチャー908devices社が開発したマイクロチップベースのCE-MSインターフェースの販売協力をする事になったという記事を載せました。

今日は、その製品を使ってアミノ酸混合物を測定したデータをご紹介します。

このインターフェースは、Thermofisher ScientificのQ-EXactiveに接続して使用しました。通常のESIソースを外して、トランスファーチューブのカバーを外すだけで、簡単に取り付ける事ができます。その後ラインやチップのプライミングなどを行って、ESIソースの取り外しから30~40分くらいで、CE-MSとして使用する事ができます。

CE-MS TIC

CE-MS Spectra

上の図がTICC (total ion current chromatogram、全イオン電流クロマトグラム)で、①~④のラベルを付けたピークの4つのマススペクトルが下の図です。

メーカーが準備したアミノ酸混合物なのではっきりとは記憶していませんが、確か16種類くらいのアミノ酸混合物の溶液だと思います。

それが2分以内に測定できてしまいます。このスピード感が、CE-MS特にZipChipの特長と言えるでしょう。

 

 

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エムエス・ソリューションズ株式会社
代表取締役 髙橋 豊
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引用元:CE-MSによるアミノ酸混合物の測定データ