LC/MS用脱塩装置のプロトタイプをテストしました | 日本一タフな質量分析屋のブログ

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日本で唯一、質量分析に関するコンサルタント、髙橋 豊のブログです。エムエス・ソリューションズ株式会社と株式会社プレッパーズの代表取締役を務めます。質量分析に関する事、趣味の事など、日々考えていることや感じたことを綴っています。

エムエス・ソリューションズ(株)では、LCMSの間に接続するだけでリン酸塩緩衝液中のリン酸塩をオンライン・リアルタイムに除去し、リン酸塩緩衝液条件でのLC/MSを可能にする脱塩カートリッジ“ソルナックカートリッジ”を発売しています。複数のカートリッジを自動で切り替えて連続測定に対応できる脱塩装置のプロトタイプを試作したので、古巣である日本電子株式会社様に持ち込んで接続テストをさせて頂きました。

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写真左側が脱塩装置です。2つのバルブの間にソルナックカートリッジを接続します。1-12のバルブを使用しているので、最大12本のカートリッジを接続できます。カートリッジ1本あたりの脱塩時間は、緩衝液のリン酸塩濃度、移動相流量、カートリッジサイズに依存しますが、概ね1020分なので、基本的には1測定で1本使用します。測定が始まる(LCのオートサンプラーがスタート信号を出す)タイミングで、2つのバルブが同時に切り替わり、MSの測定も同時に始まる必要があります。その辺りの接続や、連続測定が問題なく進行するかを確認しました。配線の仕方を少し変更しながら、連続測定に対応できることを無事に確認できました。

 

この脱塩装置ですが、日本電子(株)製のLC-TOFMSと一緒に販売することをご検討頂いています。

 

脱塩カートリッジに加えて、脱塩装置のデモも可能になりましたので、ご興味あればお気軽にご相談下さい。

 

 

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エムエス・ソリューションズ株式会社
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引用元:LC/MS用脱塩装置のプロトタイプをテストしました