高分解能MS/MSにより得られたプロダクトイオンスペクトル解析時の注意点-1 | 日本一タフな質量分析屋のブログ

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日本で唯一、質量分析に関するコンサルタント、髙橋 豊のブログです。エムエス・ソリューションズ株式会社と株式会社プレッパーズの代表取締役を務めます。質量分析に関する事、趣味の事など、日々考えていることや感じたことを綴っています。

高分解能LC/MSに関する記事を何度かに亘って書いています。前回はこれでした。

 

今回は、高分解能MS/MSにより得られたプロダクトイオンスペクトルを解析する時の注意点について、初めて問題形式で書いてみます。

 

試料の内容に余り依らず、未知成分の同定や構造推定には、GC/MSにしろLC/MSにしろ、高分解能MS/MSが有効です。

プリカーサーイオンのみならず、MS/MSにより取得されるプロダクトイオン(プリカーサーイオンが開裂して生成するイオン)の精密質量情報が得られ、組成推定が可能だからです。

 

最近の高分解能MS/MSが可能なLC-MSはとても性能が良いですが、得られるデータの全てを信頼できるかというと、必ずしもそうではありません。

下の図は、ある化合物を正のESI-LC-MS/MSで測定した時の、マススペクトルとm/z 355をプリカーサーイオンとしたプロダクトイオンスペクトルです。

マススペクトル&プロダクトイオンスペクトルmz355

 

このプロダクトイオンスペクトル、“チョッとおかしいな?”というところがあるのですが、お分かりになるでしょうか?

ご興味あれば考えてみて下さい。正解は、暫くしたらまたブログに書いてみます。

正解が分かった方は、宜しければ個別にメッセージ頂くか、ホームページのお問合せからご連絡下さい。

 

 

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