独立・起業その6 | 日本一タフな質量分析屋のブログ

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日本で唯一、質量分析に関するコンサルタント、髙橋 豊のブログです。エムエス・ソリューションズ株式会社と株式会社プレッパーズの代表取締役を務めます。質量分析に関する事、趣味の事など、日々考えていることや感じたことを綴っています。

こんにちは!


このテーマでは、前職である日本電子を辞めて独立・起業する話を、日本電子時代から時系列に書いています。


前回は↓
http://ameblo.jp/yutaka-ironman/entry-12104105800.html


MCPTという国プロに出向していた時の仕事を少し紹介しました。


今回はその続編、成果について書いてみます。



マイクロ化学チップと質量分析計とのインターフェース開発を


アプリケーション側からの検討に基づいて行い、


こんな論文↓を書いたりして

http://www.bunken.org/mssj/search/pdf/200601/ms540019.pdf



これ↓は、論文から抜粋した絵


Chip-MS
これをベースに色々と改良を重ねましたが、


どうしても研究レベルから抜け出せず、


なかなか製品化のイメージができません...Y(>_<、)Y




2年半から3年程費やして


そろそろプロジェクトもまとめに入ろうという時、



ふと思いつきました!



発想の転換ってヤツです(-^□^-)




別に質量分析計にこだわる必要はないのではないかと



日本電子は質量分析計の他にも


多くの分析機器を扱っていました。



中でも、質量分析計と比較的近い位置にあった装置の一つが


核磁気共鳴(NMR: Nuclear Magnetic Resonance)装置



また訳の分からないモノが登場しましたねぇ~(^▽^;)



画像診断に使われるMRI装置↓はご存知の方が多いと思います

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%85%B1%E9%B3%B4%E7%94%BB%E5%83%8F%E6%B3%95



MRIは、NMRの原理を使った画像化技術です。



で、NMR装置の方がマイクロ化学チップとの相性が良いのではないかと思いついたのです。



NMRに関しては殆ど知識はありませんでしたが、


なんとなく直観でそう思いました。




試作品を作って、日本電子のNMRアプリケーション担当者に紹介したら


結構乗って来てくれて、



こんな論文↓を書いたりして

https://www.jstage.jst.go.jp/article/analsci/23/4/23_4_395/_pdf



これ↓は論文からの抜粋


MICCS



結果として、


これが日本電子でMICCSという名前で製品化されることになりました



ギリギリセーフで


MCPTの成果を会社に持ち帰ることができましたヘ(゚∀゚*)ノ




で、約4年のプロジェクトが終了


会社に戻って、MICCSの製品化に関わることになります。



今にして思えば、


会社に戻る時の部署が問題だったような気が...




問題というのは、


その部署に戻ったことが


結局は日本電子を辞めるキッカケになったカモ


ということです。




MCPTでは、沢山の良い人と出会い、


楽しい思い出ができました。




次回そのあたりのことを書いて、


次いで日本電子に戻ってからのことを書いて行きたいと思います。




ではまた~♪



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