~はじめに~
この場を借りて紹介いたします。
新居では彼女が保護してきた元野良猫くんの「八兵衛」が同居しています。
ぽっちゃりしたオスです。性格は穏やかというかぼんやりしており、動きが遅いのでめっぽう喧嘩には弱そうです。
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さて、そんな八兵衛の後ろには大きなホーンとウーハーが特徴的な3wayスピーカーが見えます。そして中央には何やらオレンジ色のロゴが。はい、もうお分かりでしょう。今回はJBLの18インチ低域ユニットを搭載したフルレンジ3wayスピーカーの”SRX738”についての記事です。
~デザインの紹介~
※SRX700シリーズ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190513/15/yuta9000/9f/ef/j/o0660030114409081125.jpg?caw=800)
JBL PROFFETTIONAL のポータブルシリーズ(これより大型なスピーカーはクレーンが必要)で最上位レイヤにあたるSRXシリーズの中でも一番「変なやつ」ですね。
民生機では3way程度が一番多い構成なのですが、SR用途の機材ではなんせ大型という事もあり、2wayフルレンジが殆どです。低域はセパレートで必要に合わせて追加するという使い方が多い為に、このような「低音から高音まで全部任せて!」というようなSPはなかなかに稀なのです。
つまり、現場の大きさに合わせて都度、レゴブロックの様に足したり引いたりできる12inch~15inchクラスのフルレンジが重宝されるとう事なんですね。(逆にいうと単体でこの大きさは扱いにくいのです(小声・・)
しかし、スピーカー単体としての能力を比較するとピカイチです。同シリーズのサブウーハー(低音専用スピーカー)と同一の強力な18inch低域ユニットを備え、8inchスコーカーと3inchツイーターで繋がる中高音域は実に滑らかで高い再現力を発揮します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190513/03/yuta9000/04/16/p/o0804087514408788939.png?caw=800)
ちょっとスペックを確認してみましょう。
本シリーズの特徴としては、ネオジム磁石を採用しているという事と、ピークでは3200wという圧倒的な耐入力であるという事でしょう。私が持っているアンプは一番大きなものでも560wなのでまずオーバーロードは難しそうですね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190513/03/yuta9000/cf/cf/p/o0980052314408788942.png?caw=800)
次に周波数特性です。100Hz付近が若干落ち込んでいますが、実際に聴いた感じでは非常に快聴です。超低域もバランスよく出力されており、映画音源などで更に地面を這うような低音を演出したい場合はdbxの120Aのようなサブハーモニックシンセサイザーを介入させてあげると効果を得られるでしょう。
しかし、ノンイコライジングでそこら辺の映画館を凌ぐ程度の迫力とバランスを確立している為、音源からアンプ直結での構成で事は足りております。ポテンシャルの高いスピーカーは他に手を加える必要が省ける為に、ある意味コスパが良いですね。
~デザインの余談~
※SRシリーズ(90年代(左))※SRX835(現行(右))
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190525/11/yuta9000/f0/ac/p/o1902076214415929996.png?caw=800)
実はJBLは昔、SR4738Aという18inchの3wayモデルが存在しました。
それからしばらくたちSRX700シリーズで復活したという訳ですね。
しかし残念ながら、現行のSRX800シリーズでは再び、18inchという大型ユニットで構成されたモデルは姿を消し、15inchとなっております。
現場ユースでは15inchを丸ごとHiに当ててしまい、18inchサブローをセパレートで構成が音域構成としても構築としても扱いやすいですからね。
~本日の作業~
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190513/03/yuta9000/92/97/j/o1477110814408788851.jpg?caw=800)
それでは本日の作業に入ります。
■全体の流れ
①グリルを取り外してホーンやウーハーのホコリを軽く掃除。
②ウーハーを外してネットワークに異常が無いか目視確認。
③経年劣化したグリルスポンジの除去
※①の作業&②の作業
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190525/11/yuta9000/de/d0/j/o1702110214415936418.jpg?caw=800)
今回はバイト先で知り合った友達のOKDさんに作業をお手伝いして頂きました。
別にオーディオが趣味ではない彼にとってはとんだ野暮用だったでしょう。本当にありがとうございました。。
低域ユニットは2268HPLです。ネオジム磁石で強力な感度を保ちつつ大幅な軽量化を実現しております。
※参考画像
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190514/04/yuta9000/2c/42/j/o0642059814409463533.jpg?caw=800)
ちなみにこちらのユニットはダブルボイスコイルとなっており、強力なパワーでコーン紙が大きく前後した場合トルク抜けを防止し、より広い可動範囲を確保しています。許容入力がRMSで800wを超えてくるようなユニットに見られる構造です。特に大規模ライブでよく見かける、上からぶら下がっているスピーカー(ラインアレイスピーカー)などにも多くみられるでしょう。
スコーカーやツイーターも一通り異常が無いか確認をして、綺麗に掃除して完了です。
※③の作業
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190513/03/yuta9000/03/c0/j/o1206090414408788847.jpg?caw=800)
スポンジはウレタン製なのか?加水分解が進んでいました。
OKDさん。掃除機担当、ありがとうございました。。
~完了~
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190513/03/yuta9000/4e/ad/j/o4928326414408788887.jpg?caw=800)
この業務用ちっくな風格が男心を擽ります。なんとも頼もしい佇まい。
OKDさんとウィスキーを呑みながら、しばし心地の良い音楽に心を溶かされます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190513/03/yuta9000/9d/fe/j/o4928326414408788889.jpg?caw=800)
横顔もイケメンです。自分がスピーカーだったら危うく惚れていました。
リスニング用のメインシステムです。因みに音飛びが良いので朝や夕方はお皿を洗いながらTVのニュース音源を聴いています。