バーナンキの苦悩 | グレッグのブログ

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いつも使用させていただいている「道草」ブログ様からの引用です。

いつも有難うございます。


ここでクルーグマンがジャクソンホールでのバーナンキ演説前の予想を述べている。

非常に悲観的である。

しかし、実際は市場はバーナンキの発言を「追加緩和の可能性大」と受け取ったようだ。

興味深いのは、バーナンキが2000年の日銀に推奨した政策のまとめである。


>・長期国債の買い入れ(金利を下げることで民間の借り入れコストを下げる);
>・短期の金利をゼロ近傍にとどめる期間を延長すると公言し,長期金利をさらに下げること;
>・日本銀行が穏やかなインフレを追求していると公言すること――「数年にわたりインフレ率を 3-4% の範囲におさめる目標を設定すること」――これは借り入れを促し,人々がお金を貯め込まないよう促す;
>・「円の実質的な下落を達成する試み」――つまり,他の通貨との関連で円の価値を下げること.


明日からでも、この政策を実行してほしい。

11年経過しても、この政策提言は色あせない。

しかし、バーナンキはなぜ日本に提言したことを十分に実行できないのか?

クルーグマンは政治的圧力と中央銀行内の金融タカ派のせいであると批判している。


日本はどうだろう?

速水、福井、白川歴代総裁はこのバーナンキ提言をことごとく無視している。

そして政治家もそれを追求できないでいる。

マスコミや御用学者は日銀を賞賛さえしているんだ。

この11年間で何十万人の日本人がこのバカな政策で犠牲になっただろう。

経済苦から自殺に追い込まれた方、新規就職がなく不安定な非正規雇用に追い込まれたロストジェネレーションの方、リストラされた方々・・・そしてこのバカな政策は今現在も絶賛継続中なのである。


日本人が公務員や年金世代を優遇するバカなデフレ円高誘導の呪縛から脱却して上記のような真っ当な政策が実行されることを切に願うばかりである。