>スイス国立銀行(中央銀行、SNB)がスイスフランをユーロにペッグさせる可能性があるとの観測を背景に、この2日間でユーロとドルは対スイスフランでそれぞれ約7%上昇した。
スイスフランが約7%の下落、日本円だと2日間で5円以上円安になった計算だ。
スイスフランがユーロペッグするということは、国内のインフレ率はさておき、為替を固定化させるためにスイスフランの供給量を上げるということである。
市場というのは、こういう政府の強いメッセージがあれば動くものである。
日本の為替介入は数値的目標がない。
原資は国債で日銀の引き受けでもない。
原資はすぐに尽きてしまうことは容易に想像がつく。
投資家は安心して円を買うわけである。
そして白川総裁の金融緩和も10兆円という、明らかに緩和したくないショボイ額である。
市場には日銀の円高容認スタンスがマルわかりなのである。
ここで30兆円の復興債の日銀引き受けを発表し、3-4%のインフレターゲットを施行するために買い切りオペを続けていくと発表すれば、一気に円は暴落する。
それは日本にとってはまさに正のインパクトである。
この国はそれをしないのである。
嘆かわしい。
何度も言うが、この日本という国は政策当局が国益のためにやることをやっていないのである。
スイスとは対照的なのである。
またこの円高デフレ不況で自殺者が増え、雇用の悪化が進むだろう。
敢えて言う、日本の経済政策は三流国にも劣る。
ご賛同いただける方は人気ブログランキングにクリックお願いします。