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財政金融委員会にクリックしていただいて、冒頭7分から37分頃まで民主党の金子洋一議員の日銀への質疑応答があります。
是非観ていただきたい。
30分過ぎから、日銀の白川総裁の気色ばんだ様子が窺えます。
まさにバカ面ですw
野田財務大臣への質疑でずいぶん丁重なことば使いだったのが気に入らなかったのですが、最後に「増税をするなら支持をしない」って言いきっていたところが唯一良かったな、と思いました。
時間のない方は30分くらいから7分間だけ観てください。
その中で金子議員が「なぜ欧米のように日銀のバランスシートを拡大しないのか?」と迫る場面は圧巻です。
白川総裁は「日銀はもうすでに欧米並みにバランスシートをリーマンショックの前から拡大していたんだ」と語気が強くなります。
金子議員が「貨幣の流通速度を考えろ。バランスシートは変化率が大事なんだ」と応酬します。
この論点について解説したいと思います。
このブログでも何度も取り上げましたが、貨幣数量理論meV=PTです。
mはマネタリーベース eは信用乗数 Vは貨幣の流通速度 Pは物価 Tは産出量です。
つまり右辺は名目GDPですね。
マネタリーベースを上げても貨幣の流通速度や信用乗数が上がらなければ名目GDPは増えないんです。
欧米に比べても極端にデフレ期待が高いので日銀はマネタリーベースを欧米より、より積極的に増やさなければならないし、そしてその緩和がより長期間でなければならないんです。
そうやって人々のインフレ予想に積極的に働きかけなければなりません。
信用乗数や貨幣の流通速度は民間がおカネを積極的に消費しなければ上がりません。
それを上げる要因は何でしょうか?インフレ予想に他ならないわけです。
バランスシートの変化率もそうです。
実際、リーマンショック前までは1ドル110円程でした。
白川総裁が言うような、欧米より、より緩和的なバランスシートでその水準だったんです。
そしてリーマン後、欧米は200-250%のバランスシートの拡大をします。
しかし日銀はたったの5%です。
相対的に欧米のバランスシートの変化率が高く貨幣供給量が多いので円高になるに決まってるんです。
白川総裁はトンデモです。
これは間違いのない事実です。
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