少し前のポストだが、クルーグマンが日銀の金融政策について述べている。
以前、スコットサムナ―の日銀に関するポストを載せた。
サムナ―は信じられないことだが、日銀がデフレを望んでいると言わざるを得ないと言及している。
そして財務省が一生懸命インフレ転換を狙っているのに、信じられない話しだが日銀が確実に邪魔しているとも述べていた。
クルーグマンの主張は以下に纏まっている。
1.デフレの克服は非常に困難であって、それゆえデフレの罠は現実的なものである(Deflationary traps are real)。単に貨幣を刷るだけではデフレの克服にはつながらない。
2.デフレ下において、中央銀行は著しい創造性を発揮する。中央銀行は、金融引き締めを正当化する理屈を発見することにかけては著しく創造的なのである。しかし、日銀が金融引き締めを正当化する理屈を発見することにかけては著しい創造性を発揮するからといって、日銀がデフレを望んでいることを意味するわけではない。
僕はクルーグマンのこの言説は絶対に支持しない。
日銀の立ち位置に関しては、サムナ―の方が的を得ている。
以下にグラフを貼っておいた。
日本のインフレ率の低位安定を見ていただきたい。
意図して誘導しなければ全くこんな軌道を描くはずがない。
日銀は物価の安定操作に関しては非常に優秀であると思う。
しかし、ターゲットがトンデモないだけだ。