ユニットレーバーコストとGDPデフレーター | グレッグのブログ

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日本はそもそもデフレなのか?

結論としては、ものすごいデフレであると言える。

標準的な経済学ではデフレの指標としてGDPデフレーターとユニットレーバーコストがある。

消費者物価指数は確かに重要なのだが、消費者に届く物価しか見ていないので、指標としては不十分なのである。

ただ、毎月発表できて簡便であるので、消費者物価指数が頻用されるが、厳密に貨幣現象を考えるにはユニットレーバーコストとGDPデフレーターは有用である。(3か月ごとの発表なので、金融政策の直接の指標にはなりにくい)


http://www.musha.co.jp/wp-content/uploads/musha/J57.jpg


ユニットレーバーコストとは

生産一単位あたりに要する人件費。企業 が一定のモノを作るのに必要となる賃金 のこと。

「雇用者報酬の総額」を「実質国内総生産 (GDP )」で割ることにより算出される。

日本は世界の中でも格段に低い。

ここでの対応は労働組合よ、頑張れ!ではない。

企業の売上総額が減り続けているので、名目値を上げてやることが大切である。

総量ではなく、売上額をあげてやることで雇用者報酬が上がり、景況感の改善につながるわけである。



http://ecodb.net/exec/trans_weo.php?d=NGDP_D&s=1989&e=2010&c1=JP


GDPデフレーターとは消費者物価指数だけではなく、企業間の卸売物価なども含まれるので消費者物価指数よりこの指標の方が現実の物価を繫栄していると言える。

長期間のデフレであることが理解いただけると思う。


日本はデフレなのだ。

デフレで雇用者賃金は不当に下げられている。それがまたデフレを支えている。

対処はインフレ円安誘導である。

如何に、国民にインフレ予想を持たせるか?

問題の解決はそれだけなのである。