日銀のGDPに対する資産保有、貨幣発行量は各国と比べても決して少なくない。
では、なぜ日本は10年以上デフレなのか?
それは日本人がリスク資産より貨幣を選好しているからだ。
その傾向が外国より顕著なのである。
貨幣を好んでいるから、それが深刻になれば、日銀は緩和をして資金を供給せざるを得ない。
しかし、2000年2006年に象徴されるように、日銀はゼロインフレで金融引き締めを行った。
市場は日銀のデフレターゲットを織り込んでいるのである。
だから、貨幣をジャブジャブ出しても国民が貨幣選好を止めず、リスク資産に貨幣は流れず、消費も増えず投資に至っては減少している。
日本はカネ余りなのに、デフレを脱却できない。
だから、日銀にその力はない。
トンデモない妄言である。
適正なインフレにするまで貨幣供給を止めないと宣言すれば、間違いなくインフレ転換する。
円安にもなる。
消費や投資は間違いなく増える、今よりは絶対良くなる。
雇用も膨らみ、景況感がでる。
インフレ予想が名目賃金を上げ、それが毎年持続するようになるからだ。
日本人は極端な貨幣選好に捉われており、リスクを求めなくなっている。
それは名目金利が低く、貨幣を保持することの機会費用が低いこと、そしてそれが企業の業績悪化につながり投資の妙味を奪っていること、そして持続的なデフレが持続的な円高を生み、海外投資にも為替差損で旨味がなくなっているからだ。
貨幣を保持することが有利な状況では、間違いなく経済は成長しないのである。
日本はなぜおカネがジャブジャブなのにデフレなのか?
それは国民が貨幣を選好していることに他ならないのである。