金融政策を中央銀行の一部役人ではなく、ルールによって決定しようというのがテイラールールです。
裁量的な金融政策は日本の場合、完全に失敗しています。
そして、「日銀は世界で最も先進的な中央銀行である」と白川総裁は胸を張ります。
厚顔無恥という言葉は彼にピッタリです。
超絶デフレ円高で、これだけ国民を苦しめておきながら、よくそんなことが言えたものです。
日本国民は完全に舐められている。
マスコミは官僚の手先に成り下がっている。
日本とはそういう国なんです。
テイラールールはアメリカの金融政策の指標の近似値として、産業界にも知られている。
数式で書くと
政策誘導金利=均衡実質金利+インフレ率+α(インフレ率ー目標インフレ率)+β×GDPギャップ
均衡実質金利とは完全雇用GDP成長率に対応する金利のことである。
日本に当てはめるとα、βを0.5として、均衡実質金利を1%目標インフレ率を2%、インフレ率を0%、GDPギャップを-4%、20兆円とすると、政策誘導金利は1+0+0.5×(0-2)+0.5×(-4)=-2%となる。
つまり、ルールに従えば政策金利はマイナスであるので、かなり激しい長期国債の買い切りや量的緩和政策をしてインフレ期待を喚起すべきであろう。
日本はそうはなっていない。
日本の金融政策は緩和的ではないのだ、だからデフレ円高なのである。
世界で先進的な中央銀行が聞いて呆れるのである。