http://cruel.org/krugman/babysitj.html
あまりに有名な話なので、詳細はリンクを読んでください。
要するに、クーポンを150組の子どもを持つ夫婦に配り、子守りをすることでクーポンを貰え子守りをしてもらうにはクーポンを支払うという仕組みを作った。
しかし、クーポンの発行量が足りなかったので、みんながクーポンを貯めこもうとした。
それで、週2回は外出させる、などの規制をしたが全く効果はなかった。
弁護士的、全体主義的発想はダメということ。
そこで金融的視点でクーポンの発行量を増加させた。
一発で、問題は収束に向かった。
しかし、今度は発行量が多すぎてインフレの問題が顕在化したということです。
おカネの発行量を増やし、それが毎年少しずつ減価しないとおカネは使われない。
財やサービスの購入に向かわない。投資も増えない。
ワルラスの法則を取り扱ったブログで説明したが、
貨幣の超過需給±貨幣以外の超過需給=0なのである。
おカネの需要が強い時はモノやサービスの需要が弱い。
これがデフレの本質。
おカネの供給が過多でおカネの需要が弱い時はモノやサービスの需要が強くなる。
これがインフレの本質なのである。
インフレやデフレは貨幣現象なわけである。
ここ20年の日本のデフレの原因は貨幣の需要が強く、モノやサービスや資産の需要があまりに弱い状態が続き、名目の所得が増えていないこと。
おカネの量を増やしインフレを誘導することを政府が約束することで、今より状況はかなり改善する。
それが僕の主張の根幹です。