大竹文雄著「所得格差の実態と認識」を読んだ。
そこに興味深いデータがあった。
質問で「貧富の格差は生じるとしても自由な経済は多くの国民を幸福にする」
これにイエスかノーかで答える。
アメリカは71%がイエス。スエ―デン、韓国、カナダ、イギリス・・・軒並み70%を超えている。
意外なのは中国が75%イエスである。
日本は49%で、調査した国の中で最低である。
そして次の質問。
「非常に貧しい人たちの面倒をみるのは、国の責任である」
アメリカは70%がイエス。スペインやドイツに至っては95%を超えている。
日本はここでも最低で59%である。
この結果をどう解釈すべきでしょう??
自由主義は良くない、さりとて貧しい者を助ける必要もない。
日本人はホリエモンが大嫌いである。
一旗上げようという人間が大嫌いなんだ。
新参者や成り上がりをものすごく嫌う。
そして、極度の貧困者も嫌う。
「努力不足」「自業自得だ」
何度、リーマンの後、この言葉を聞いただろう。
日本人は日本人が良いと考えるレールから逸れることを極度に嫌悪する。
そういう人間を排除しようという意識が強いんだ。
良い悪いは別にして、日本人はそういう民族である。