英語で書けば monedustrial policy だろうか?
こんな英語はない。
テイラ―ルールでお馴染みのジョン・テイラーが成長戦略を揶揄して、発した造語である。
勿論、インダストリアルポリシーとマネタリーポリシーを併せたものである。
つまり、政府が成長戦略を決め、資源配分を決める愚を笑っているのである。
いまどき計画経済礼賛でもないだろう。
ソ連はとっくに崩壊しているし、中国もベトナムも市場主義経済である。
しかし、日本では未だに成長戦略云々など、馬鹿げた議論が横行しているのである。
日本のかつての成長戦略産業とは何だろう?
宇宙開発産業や造船、鉄鋼業などであるが、現在日本経済をけん引しているのはこういった産業ではなく、自力でのし上がってきたハイテクや自動車産業であろう。
大体が補助金がガンガン来て、努力も不要なのに一生懸命になるはずがないのである。
政府が個別の産業を伸ばそうなんて所詮無理なのである。
しかし、インセンティブは与えることができる。
例えば、投資減税や金利の減免などである。
しかし、新規参入企業に対して平等に競争させなければ意味がない。
市場は競争と旺盛な需要があって初めて技術革新が進み生産性が上昇するっていうのは、既に常識である。
ミクロ経済学に生産者余剰と消費者余剰と税金の関係が出ている。
ご興味のある方は是非読んでいただきたい。
成長戦略なんて所詮官僚の焼け太りを助長し、産業の衰退を招くだけだ。
人間、失敗しても大丈夫とわかれば努力なんてしなくなる。
大体が官僚風情が次の成長産業がわかるんなら、官僚を辞めてその産業へ就職し高給を貪るはずだが、そんな例は聞いたことがない。
日本人はそろそろ「男子の本懐」から卒業すべきだ。