「小泉純一郎」を考える | グレッグのブログ

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http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51714623.html


池田信夫氏が小泉純一郎の奇跡と題して、ブログアップしている。


僕は小泉純一郎という人は奇跡の人ではなく、強運の人だと思う。

まず、圧倒的に海外の景気が良かったときに首相になった。

そして竹中平蔵(実質的には高橋洋一であろう)を擁して経済政策を進めた。


彼の政策で良かったところは、外需を効果的に取り込むことに成功したこと。

量的緩和、為替介入にてマネーを増やし、海外の高金利環境の中で通貨安を実現したことだ。

しかし、内需は想定ほど活性化されず、インフレターゲットも施行できず、日銀の暴走も止められなかった。

もともと大蔵族議員の彼には内需の活性化よりプライマリーバランスの黒字化の方が重要だったんだろう。

歳出削減が地方の疲弊を呼んだ。

上記のような不十分な経済政策でも5年半も政権が保てたのは外需のおかげであろう。


翻って、今は外需の一層の隆盛は期待できない。

そして、海外もゼロ金利であり、日銀の不断の努力がなければ通貨安は実現しないだろう。

内需の振興に努めなければ、政権は短命に終わるはずだ。


今、必要な経済政策とは何か?

内需振興であり、金融緩和である。

一層の金融緩和を通じた通貨安による新興国を中心とした外需の取り込みであろう。

小泉は政治家としては奇跡の人だったかもしれないが、経済政策の面からは傑出した存在ではない。

運が良かっただけだ。