http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/syakaihosyou/syutyukento/dai9/siryou3-4.pdf
上記のような怪文書が内閣府で作られた。
作者は東大教授の吉川洋、井堀利宏氏のようである。
ざっと読んでみたが、非常に恣意的だ。
消費税を上げることは是であるという結論ありきの報告書である。
確かに、所得の再分配や高貯蓄引退世代から徴税するなど、消費税には日本の現状を是正するキーポイントは含まれている。
しかし、この報告書に圧倒的に欠けているのはマクロ経済政策の議論である。
デフレのデの字もこの報告書からは出てこない。
国民所得の長期の低迷への言及も全くない。
ひどい。
完全に財務省主導の御用学者の議論である。
消費税を上げることは個人的には賛成であるし、所得の再分配の強化も必要である。
しかし、時期は今ではない。
長期のデフレに喘ぎ、震災という痛手を負った今では絶対ない。
まずはマクロ経済政策にて3-4%のインフレを確保すること。
行きすぎたインフレになり、所得格差が大きくなったところでは、この議論は有効であろう。
ホントにひどい国だと思う。