変動相場制下の保護貿易 | グレッグのブログ

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簡単に考えてみよう。

変動相場制のもとで農産物、その他の国内産業を守るため、高い関税をかけ輸入制限したらどうなるだろうか?

Nx=Y-C-G-I(r)である。

輸入制限はNxを増やすであろう。

しかし、常にこの式は均衡しているわけだから他の項目に何の影響も与えない。

つまり通貨高が結局、Nxを元の数値に戻してしまうわけだ。

国民全体の所得は上がらない。

輸入が減った分、通貨高によって輸出が減るわけだ。

これは輸出産業から特定国内産業への所得移転である。

これは良い悪いではない。

この現象をしっかり理解しておかないと、TPPの議論は不毛なものになるであろう。