需給ギャップは埋まったのか? | グレッグのブログ

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供給力棄損によるインフレ圧力と言えば理論的に聞こえる。

しかし、少し考えていただきたい。

電力不足による供給力の棄損があれば、我々の給与は上がるだろうか?

まず、間違いなく下がると予想するであろう。

そして観光は全滅。交通インフラもダメ。

だれがこんな将来の見通しが暗い時期に消費するだろうか?

手元のキャッシュを潤沢に置いておくために、消費を控えるに決まっている。

日本全体、自粛ムードである。

確かに、復興に向けての需要は期待できる。

震災で被害を受けられた方は、財産をすべて失ってしまった。

消費性向は高くならざるを得ないし、借入も進むだろう。

しかし、この財源が増税で賄われると政府が宣言すれば非被災地域の国民は増税に備えて貯蓄するインセンティブができてしまう。消費は低下するであろう。

ここは増税ではなく財政の日銀ファイナンスで復興国債を賄った方がいい。

現金を貯めておくことは損であるという認識が我われの所得を担保することを忘れてはいけない。