概要

 公開日 1950年2月15日
 日本公開日 1952年3月7日
 上映時間 78分
 
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  あらすじ

 遠い昔、シンデレラという美しい娘がいた。シンデレラは両親を亡くし、継母であるトレメイン夫人と、その娘であるドリゼラとアナスタシアに召使いのように扱われていた。しかし、シンデレラは明るさを失わず、いつか夢は叶うと信じ続けていた。
 そんなある日のこと、王子の結婚相手を探すための舞踏会が城で開かれることとなった。シンデレラは亡くなった母のドレスをアレンジし舞踏会に参加しようとするが、トレメイン夫人たちはわざとシンデレラに仕事を言いつけ、準備の時間を与えようとはしなかった。しかし、シンデレラの友人であるあるネズミのジャックやガス、小鳥たちは力を合わせてドレスを完成させ、シンデレラにプレゼントする。シンデレラはそのドレスで舞踏会に参加しようとするが、ドリゼラとアナスタシアは自分たちのものを勝手に盗んだと決めつけ、ドレスを破いてしまう。
 シンデレラはショックのあまり、庭で涙を流す。すると、妖精のフェアリー・ゴッドマザーが現れ、魔法によってカボチャの馬車やシンデレラのドレス、ガラスの靴を作り出す。そして、フェアリー・ゴッドマザーから「12時になったら魔法は解ける」と忠告を受けながら、シンデレラは城の舞踏会に向かうのだった。
 舞踏会では、王子が出席している娘たちと挨拶を交わしていくが、王子の心を動かす女性がおらず、王子は退屈を感じていた。しかし、最後に現れたシンデレラに目を奪われ、彼女にダンスを申し込む。二人は時間を忘れて楽しい時間を過ごすが、12時になったときシンデレラはフェアリー・ゴッドマザーの忠告を思い出し、名前も告げずに城を走り去った。たった一つ、脱げてしまったガラスの靴を残して。
 翌日、王子はガラスの靴の持ち主と結婚することを決意し、大公にガラスの靴にぴったり合う足の持ち主を探すように命じる。それを聞いたシンデレラは浮かれて、部屋で準備を始めようとする。その様子を見たトレメイン夫人は王子の心を射止めたのがシンデレラであると見抜き、部屋に鍵をかけ閉じ込めてしまう。一部始終を目撃したジャックとガスはどうにか鍵を奪い返し、他の動物たちと協力して、シンデレラを部屋から出すことに成功する。
 シンデレラは大公に名乗り出て、ガラスの靴を履こうとするが、トレメイン夫人の妨害によってガラスの靴が割れてしまう。花嫁を探す唯一の手掛かりを失った大公はショックを受けるが、シンデレラはすかさずもう片方のガラスの靴を取り出し、自分がガラスの靴の持ち主であることを証明してみせる。
 その後、シンデレラと王子は結婚し、幸せに暮らした。
 

  登場キャラクター

   本作のヒロイン。美しく心優しい娘。
   結婚に興味を持たずにいたが、シンデレラと恋に落ちる。
   シンデレラの継母。シンデレラを召使い同然に扱う。
   シンデレラの義理の姉妹。母と同じようにシンデレラに辛く当たる。
   王子が身を固めないことに焦り、舞踏会を開催させる。
   国王の無茶に振り回され、急遽舞踏会を開催した。ガラスの靴の持ち主を探す際も徹夜で働いた苦労人。
   魔法の妖精。シンデレラを舞踏会に参加させるための手助けをした。呪文は「ビビディ・バビディ・ブー」
   シンデレラの友人のネズミ。ネズミたちのリーダー格。
   シンデレラの家にやってきた新入りのネズミ。おっちょこちょい。
   シンデレラの家で飼われている犬。大人しいが、ルシファーとは仲が悪い。
   シンデレラの家で飼われているネコ。意地悪な性格。
 

  挿入歌

 ・ガラスの靴