概要

  公開    1940年  2月  7日

  日本公開  1952年  5月17日

  上映時間  88分

 

      前:『白雪姫』

  次:『ファンタジア』

 

  あらすじ

 コオロギのジミニー・クリケットは、職人のゼペットの家にやってくる。そこでジミニーは、ゼペットが操り人形のピノキオを完成させるのを見る。ゼペットが「ピノキオが本当の子供になりますように」と星に願うと、その夜女神が現れてピノキオに命を授けた。しかし、体は操り人形のまま。女神は「勇気をもって生き、正直で優しければいつかは本当の子供になれる」とピノキオに伝え、一部始終を見ていたジミニーをピノキオの良心に任命し、消えていった。

 目が覚めたゼペットは、動くピノキオを見て大喜びし、翌朝ピノキオを学校へと送り出した。しかし登校途中、詐欺師のファウルフェローと、子分のギデオンの誘惑に乗ってしまい、ジミニーの忠告も無視して、ストロンボリーに売られてしまう。

 自由に動く人形として観客の喝采を浴びたピノキオだったが、家に帰ろうとすると逃がすまいとしたストロンボリーに鳥かごに監禁されてしまう。騙されたことに気がつき脱出を試みるもうまくいかず、ジミニーの手助けを得ても脱出は叶わなかった。

そこに女神が現れ、ピノキオは嘘をついて助けを求めるが、嘘をつくほどピノキオの鼻は伸びていってしまう。女神に諭されピノキオは反省し、女神よりもう一度チャンスをもらい、ストロンボリーの元から脱出する。

 そのまま家に帰ろうとするピノキオとジミニーだったが、再びピノキオはファウルフェローとギデオンに呼び止められ、連れていかれてしまう。ピノキオが行き着いたのは「プレジャー・アイランド」という遊園地のような島だった。どんな悪いことでも許されるその島で、ピノキオはランピーという少年と仲良くなり、悪いことは楽しいことと学んでしまつkう。ジミニーはピノキオを連れ戻しに来たが、ピノキオは聞く耳を持たず、ジミニーは愛想を尽くして帰ろうとする。しかし、その途中でロバに変わってしまった子供たちが売り飛ばされる現場を目撃し、ジミニーは大慌てでピノキオの元に戻った。そのころ、ピノキオもランピーがロバに変わる瞬間を目撃し、自分の体にもロバの耳と尻尾が生えてきてしまい、パニックになる。合流したピノキオとジミニーは急いで島を脱出し、家に帰った。

 しかし、家に帰ってもゼペットはいなかった。青い鳥が持ってきた手紙には、ゼペットがピノキオを探しに海へ出たところ、モンストロというクジラの王様に飲み込まれてしまったことが記されていた。ピノキオとジミニーは、ゼペットを助けるためにモンストロを探して海底を歩き始めた。そのうちにモンストロが現れ、ピノキオとジミニーは飲み込まれ、その腹の中でゼペットと再会する。脱出を半ば諦めていたゼペットだったが、ピノキオは木材を燃やしてモンストロの体内を燻すことでくしゃみをさせることで脱出を試みた。脱出は成功したが、ピノキオとゼペットは怒るモンストロに襲われる。ピノキオがゼペットを庇ったことで、ゼペットは助かったが、ピノキオは息絶えてしまった。

 その行いを見ていた女神は、ピノキオの元に現れ、彼を本当の子供にするとともに生き返らせ、ピノキオとゼペットは互いに喜び合った。

  登場人物