「ISO感度」をマスターすれば、カメラをもっと使いこなせる | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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MakeUseOf:「ISO感度」の調整の仕方を知るのは、カメラを使いこなすための大きな一歩です。設定をオートにすればカメラはISOを自動調整してくれますが、ISO感度の調整の仕方がわかれば、写真はかなり変わってきます。

 

ISO感度とは何か?

ISOは、「the International Standards Organization=国際標準化機構」の略で、この組織はフィルム感度の基準を決めています。ISO規格の算定方法は本当に複雑なため、詳細はウィキペディアの「ISO感度」のページをご覧ください。

定義は驚くほどシンプルで、ISOは「カメラにどれだけ光を取り込か」ということです。感度の高いカメラは、感度の低いカメラよりも暗い中での撮影に適しています。しかし、お金をかければそれだけカメラの感度が上がり、古いフィルムで撮っていた時の写真のように、フィルム粒子ノイズが増えたり、写真の見た目が不規則に歪んだりします。ISO感度の数値を上げると、暗いところで精細に写りますが、写真にノイズが増えるなど、ある程度画質と引き換えになります。

 

画質が粗くなるノイズというのは、この写真を見ればわかると思います。(これは明らかにズームし過ぎで、フルサイズの写真では通常ここまではっきりと見えることはありません)

写真のノイズに関して言えば、ISO感度だけが原因ではありません。画像センサー、シャッタースピードなど、その他のことが要因になっていることもあります。しかし、カメラの感度が一番大きな要因です。 適切なISO感度を設定すれば、ノイズを多く出さずに精細な写真を撮ることができます。バランスを少し調整することになりますが、練習をすれば写真毎に適切なISOを選べるようになります。

一般的なガイドライン

適切なISO感度は、写真を撮る時の光によって変わるので、ISO感度を特定の範囲に設定するのは難しいです。しかし、撮影時にISO感度の設定をするにあたって、心に留めておいた方がいいことがいくつかあります。これを覚えておけば、できるだけクリアで精細な写真を撮ることができるでしょう。

・ISO感度はできるだけ低く
ISO感度を最大限に上げると、確実に写真のかなり暗い部分も精細に写すことができますが、明るい部分にはノイズが生まれ画質は完全に下がります。

・シャッタースピードを遅くして調整
細かい部分もきちんと写したい場合は、ISO感度を上げるのではなく、まずシャッタースピードを遅くすることで対応してみましょう。シャッタースピードを1/60秒まで上げるだけでも、写真に十分な量の光を取り込むことができます。

・三脚を使う
これは一般的な写真撮影でのアドバイスでもありますが、光の少ない写真を撮る時に、ノイズを出したくない場合には特に有効です。ISO感度を800以上で撮影している場合は、ISO感度を下げ、三脚を使い、シャッタースピードを1/25秒かそれ以上遅くして撮影してみてください。

・一瞬の撮影には高いISO感度
動く被写体や、一連の動きのほんの一瞬に起こったことを撮影しようとする場合は(バースデーケーキのろうそくを吹き消すなど)、ISO感度を高くすると有効です。一瞬の撮影でも、細部がブレることが少ないです。

・フラッシュが使えない時はISO感度を上げる
美術館や教会など、フラッシュが使えない場所はたくさんあります。そのような場所でも良い写真が撮りたいばら、ISO感度は上げなければなりません。画質が多少粗くなるかもしれませんが、まったく何も写らないよりはマシです。

ISO感度の違いによる例
ISO感度の調整の仕方のコツをつかむには、ISO感度の違う写真をたくさん見ることです。これは、ISO感度だけでなく、他の要素の調整にも役立ちます。

この写真はISO感度400で撮影しています。このような暗い状況の写真としてはかなり低い数値です。しかし、シャッタースピードは1/6秒でかなり長くしています。このように露出が長い場合は、三脚が必要になります。この写真は、背景の黒がとても滑らかで、ノイズがあまりないことに気付いたと思います。ISO感度が低いので、粗くない滑らかできれいな背景になっているのです。

「ISO感度」をマスターすれば、カメラをもっと使いこなせる
被写体が動いている場合、ブレないようにするために、シャッタースピードを速くしなければなりません。その上、光があまりない場合は、それに応じてISO感度を上げることになります。
被写体が動いている場合、ブレないようにするために、シャッタースピードを速くしなければなりません。その上、光があまりない場合は、それに応じてISO感度を上げることになります。この写真は、ISO感度3200にシャッタースピードが1/13秒で、それでもかなり長い方です。しかし、本当に暗い場所では、ISO感度を上げることで、ブレずに精細な写真を撮ることができます。

「ISO感度」をマスターすれば、カメラをもっと使いこなせる
今度は、まったく逆の状況のこの写真を見てください。これは自然光たっぷりの状況なので、ISO感度はかなり低くて50です。
今度は、まったく逆の状況のこの写真を見てください。これは自然光たっぷりの状況なので、ISO感度はかなり低くて50です。シャッタースピードは1/160秒で、明るい部分が白飛びしないくらいの光を取り込んでいます。

「ISO感度」をマスターすれば、カメラをもっと使いこなせる
光が十分にある状況でも、陸上競技のようなものを撮影する場合は、ISOを少し上げなければなりません。ランナーがブレないように、シャッタースピードを1/2000秒と速くするので、光が画像センサーに十分に取り込めないからです。
光が十分にある状況でも、陸上競技のようなものを撮影する場合は、ISOを少し上げなければなりません。ランナーがブレないように、シャッタースピードを1/2000秒と速くするので、光が画像センサーに十分に取り込めないからです。シャッタースピードの埋め合わせをするのに、ISO感度は200にしています。そこまで高くはありませんが、前の船の写真よりは高いです。

「ISO感度」をマスターすれば、カメラをもっと使いこなせる
この写真は、ISO感度の“これ以上は高過ぎ注意 “の目安となる800で撮影しています。フラッシュが使えない、かなり暗い状況なので、ISO感度を上げなければなりません。
この写真は、ISO感度の“これ以上は高過ぎ注意 “の目安となる800で撮影しています。フラッシュが使えない、かなり暗い状況なので、ISO感度を上げなければなりません。屋内でフラッシュが使えない状況で写真をきちんと写すには、ISO感度を上げるしかありません。
練習から始めよう
写真に関する他のことと同じように、ISO感度について学ぶ一番の方法は撮りまくることです。同じ写真をISO感度を変えて撮ったらどうなるのか見てみましょう。感度を上げた時と感度を下げた時の写真の違いを比べます。最終的に、自分にとっていい感じのISO感度がわかるようになり、毎回ベストな露出を選べるようになります。