http://www.asahi.com/articles/ASG4Q52LFG4QPLBJ001.html?iref=comtop_6_04
心臓は、どうやって規則正しい鼓動を生み出しているのか。リズム発生の仕組みを、国立循環器病研究センター (大阪府 吹田市 )などがコンピューターシミュレーションで解明した。不整脈の病態解明や心臓の再生医療 実現などに役立つ可能性があるという。
心臓の鼓動は、心臓の右上部にある「洞結節(どうけっせつ)」という組織が発信源になっている。人間で縦3センチ、横6ミリ、厚さ2ミリ程度とごく小さな組織の細胞一つ一つが電気信号を出し、心臓全体の規則正しいリズムを作る。だが、詳しい仕組みは分かっていなかった。
国循 の稲田慎(しん)・研究情報基盤管理室特任研究員らは、大きさや電気的な性質が微妙に違う洞結節の細胞モデルをコンピューター上に作り、約1千通りの組み合わせで、電気信号の発生と伝わり方を解析した。