リンパを流す(2)むくみ 押して見分ける | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 リンパの流れを良くすると体のむくみが取れる。むくみは医学的には浮腫といい、細胞の周りに過剰な水分がたまった状態を指す。

 起床時の顔のむくみを気にする人は多いが、ほとんどは誰にでも起こるので、自然に解消する。顔にたまった水分は、体を起こすと重力の作用で血管やリンパ管を通り、流れ落ちて行くので、何もしなくてもむくみはなくなる。

 信州大教授の大橋俊夫さんは「体のむくみは健康な人でも起こる。気にし過ぎるのはよくない」と話す。

 起床時の顔のむくみを早く消したければ「目の周りやほおなどの柔らかな部分を、手で上から下にマッサージするとよい」と大橋さんは勧める。重力に逆らわず、上から下に自然に流すのがポイントだ。健康な人にも起こるむくみは、簡単なマッサージで対応できる。

 だが、病気で起こるむくみもある。リンパ管の中にはアルブミンというたんぱく質があり、細胞に栄養を届けたり、余分な水分を吸収したりする。アルブミンは肝臓で作られるため、肝臓の働きが悪いとアルブミンが減り、水分吸収が滞って病的なむくみが生じる。

 腎臓の病気でも、アルブミンが尿と共に漏れ出して減り、むくみが現れる。更に心臓のポンプ機能の低下でも、血管による水分の回収能力が落ち、むくみが起こりやすくなる。

 正常なむくみと病的なむくみは、簡単に見分けられる。皮膚の下にすぐ骨がある額や向こうずねを、親指で5秒ほど強く押してみる。多少へこんだとしても、すぐに戻れば安心だ。もし朝から下肢のむくみが続く時は医師に相談してほしい。

(2014年3月23日 読売新聞)