冨永愛、「痩せすぎでショーをキャンセルされた」 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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22日、都内にて世界19カ国の「VOGUE」が提唱する「ザ・ヘルス・イニシアティブ」の一環として「ザ・ヘルス・イニシアティブ パネルディスカッション」が開催され、モデルの冨永愛、VOGUE JAPAN編集長・渡辺三津子氏らが登壇した。

【他の写真】冨永愛、「痩せすぎでショーをキャンセルされた」

「ザ・ヘルス・イニシアティブ」とは、「美と健康とは不可分のものである」という信念のもと、女性の美しいボディの理想イメージをより健康的なものにすることを呼びかける編集方針。不健康なほどに痩せたモデルが無理なダイエットをしたり、精神的にも身体的にも未成熟な若いモデルの姿を理想のボディと解釈しないよう今後摂食障害を抱えたモデルや16歳未満のモデルを起用しないなどを徹底し、世界のファション業界の発展に寄与していくことを目的とする。

◆「食事が用意されていないこともあった」

美と健康の象徴とも言える冨永愛だが、06年~07年にかけて“痩せすぎモデル”が問題視され始めた頃、BMIの基準がみたない(=痩せすぎ)との理由でコレクションの出演をキャンセルされた経験があると告白。「その頃のモデルはものすごく過酷だった。仕事が早朝から始まって朝に終わるのは当たり前だし、丸一日のショーでもバックステージに食事が用意されていないこともあった」と壮絶な経験を振り返り「痩せすぎは良くないことは分かっていたけれど痩せざるを得なかった。そういう環境がそこにはあった」と訴えた。

07年度のミス・ユニバース・ジャパン&ミス・ユニバース世界大会優勝者の森理世は、冨永の壮絶な体験を聞き「スーパーモデルとミスの世界は違いますね」と驚きの表情を見せ、「ミスは水着審査があるんですけど一番は健康美が重要。体から溢れ出るパワーが重視されるんです。基準は脂肪のバランスと肌のトーン。体を鍛えたり体の喜ぶ物を食べていると、それはオーラとなって現れそういう女性が非常に目を引く。世界を引っ張っていくんです」とキッパリ。

さらに森は「自慢はしたくないですけど私は水着審査で最高得点を取ることができた。でも、橫に並んでいたブラジルやスペイン代表は、私よりも背が高いし脚も長い。そんな完璧ボディの彼女たちに劣る私が優勝できた理由は、大会中もちゃんと食べていたからです。そしてポジティブな事を想像し、毎日運動をしていたから」と内側から輝く健康美をアピールした。

◆美しく輝く女性の基準とは?

「VOGUE JAPAN」編集長の渡辺三津子氏も「ただ痩せたいという気持ちだけで食事をおろそかにすることは、自分自身と自分の人生を大切に扱っていないことであり、肉体だけでなく精神の豊かさを損なうことにつながり兼ねません」と主張。「美しさとは極めて複雑で複合的な概念です。その人にしか表せない世界でひとつの美ですし、その個別性の中に美しさは存在すると思っています」と力説した。

また、同誌の撮影を手がける世界的フォトグラファーのレスリー・キー氏も「美しく輝く女性の基準は3つ。『心の輝き』『希望を持ったマインド』『健康的な体』。これらを満たしている女性をボクは美しいと思うし、キャスティングしている」と話した。痩せている=美しいという時代は遠の昔に過ぎ去り、これからは“健康的”というキーワードが魅力的な女性の象徴と言えるだろう。

この日はこのほか、日本REPエージェンシー協会理事の馬淵哲矢氏、デザイナーの丸山敬太氏、元TBSアナウンサーの小島慶子も登壇し、およそ90分に渡り「健康と美」をテーマにしたディスカッションが繰り広げられた。(モデルプレス)