大統領や各国代表らの「筒抜け」問題発言あれこれ、マイクが入っていたとは知らず | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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ロンドン(CNN) フランスのサルコジ大統領は昨年11月、20カ国・地域(G20)首脳会合でのオバマ米大統領との会話で、イスラエルのネタニヤフ首相を批判した発言をマイクに拾われ批判を浴びた。要人の不用意な発言がマイクを通して筒抜けになったケースは、決してこれが初めてではない。
仏ニュースサイトによれば、サルコジ氏はネタニヤフ氏を「うんざりする。彼はうそつきだ」と批判。オバマ氏も同調して「あなたがうんざりだというなら私はどうなる。毎日相手をしなければならないのに」と答えたという。
では過去にさかのぼって、記憶に残る「筒抜け発言」を10件挙げてみよう。
1.ブラウン英前首相、有権者を「偏屈な女」と
ブラウン氏が苦戦を強いられた2010年の選挙。投票日の1週間前、遊説先での不用意な発言が追い打ちをかけることになった。
ブラウン氏は年金生活者の女性(当時66)に党の政策を長々と批判され、カメラの前では丁寧な対応を見せていた。しかし車に乗り込んだ後、マイクのスイッチが入ったままになっていることに気付かず、側近らに「災難だった。あんな女の相手をさせないでほしかった」「ばかばかしい。偏屈な女だ」とこぼしたのだ。
同氏は後日謝罪したものの、選挙は敗北に終わった。
2.ブッシュ米前大統領、中東問題解決の裏技を語る
ブラウン氏の前任者、ブレア元首相はかつて、ブッシュ前大統領の盛大な失言の聞き役となったことがある。06年、ロシアで開催された主要国首脳会議(サミット)でのことだ。
ブッシュ氏は昼食会で「やあ、ブレア」「先日はセーターのプレゼントをありがとう」とあいさつをした後、中東情勢について語り始めた。イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラの衝突を収拾するため、双方に暴力停止を呼び掛けるとした当時のアナン国連事務総長の案を否定。「シリアに頼んで、ヒズボラにこのくそみたいな行為をやめさせればすべて解決する」などと発言した。

3.選挙前のブッシュ氏がささやいた記者の悪口
ブッシュ前大統領といえば、妄言録の本が出版されるほど数多くの失言を残した人物。大統領候補時代にさかのぼっても、その兆候は明らかだ。
00年9月、遊説先で米紙ニューヨーク・タイムズのある記者を見かけたブッシュ氏は、副大統領候補のチェイニー氏に「メジャーリーグ級のくそ野郎が来ている」とささやいた。チェイニー氏も「うん、大物だな」と応じている。
この会話がマイクで流れてしまったと知り、ブッシュ氏は「私的なコメントが公共の電波に乗ったこと」「コメントが人々の耳に入ったこと」に遺憾の意を表明した。
4.チャールズ英皇太子も(礼儀正しく)記者の悪口
報道陣への感情を不用意に口にしてたたかれたのは、ブッシュ氏だけではない。チャールズ皇太子は05年、スイスでのスキー休暇中に取材に応じ、BBC放送の王室担当ベテラン記者の質問に答えながら、息子のウィリアム王子とヘンリー王子に「いまいましい人たちだ。あの男にはがまんできない。本当に不愉快な男だ」と話した。
言葉遣いは正しくても、悪口を言われた相手の気分を害することに変わりはないようだ。
5.バイデン米副大統領、大統領を下品な言葉で祝福
バイデン副大統領も失言でたびたび話題を呼んできた。よく知られているのは、10年3月、医療保険改革法にオバマ大統領が署名した式典での発言。大統領と抱き合ったバイデン氏は、「これはくそでかいことだ」と下品な俗語で祝福し、これがマイクに拾われてしまった。
6.ジャクソン師、オバマ氏批判で「下劣表現」
オバマ大統領が悪口の標的となった発言もある。米公民権運動の黒人指導者ジェシー・ジャクソン師は08年大統領選の民主党候補指名争いに敗れた後、米FOXテレビとのインタビュー収録で、オバマ氏が「黒人を見下している」と批判。さらに「タ○を切り落としてやりたい」などと語った。
同師は自ら「下劣な表現だった」と謝罪したが、問題の場面はその後も選挙戦を振り返る映像の中で繰り返し使われ続けた。

7.メジャー英元首相、反対議員らに「ろくでなし」
メジャー元首相は93年、欧州統合をめぐり対立した与党内の議員らを「ろくでなし」「はりつけにしてやりたい」とののしった。普段は冷静なメジャー氏の意外な発言として話題になった。
同氏はまた、報道陣とのインタビューの後、マイクが切れていると思い込んで「私のようなまったくの意気地なしが、どうして(選挙に)勝ち続けているのか分からない」と話し、物議を醸した。
8.シラク仏前大統領、英国の食べ物をけなす
フランスのシラク前大統領は05年、12年五輪の招致争いでライバルとなった英国に対し、食生活の分野で優位に立っていると主張。当時のプーチン・ロシア大統領、シュレーダー独首相との会談で、「英国人が欧州の農業に唯一影響を与えたものといえば狂牛病くらいだ」「料理のまずい国の人間は信用できない」と言い放った。
英国の大衆紙は一斉に反発したが、結局数日後、五輪開催地の栄冠を手にしたのは英ロンドンだった。
9.クレティエン元カナダ首相、米国の政治家を侮辱
失言で外国と角を立てたのは、クレティエン元首相も同じだ。97年、マドリードで開かれた北大西洋条約機構(NATO)の首脳会合で、ベルギー、ルクセンブルクの首脳を相手に米国批判を展開。
米国の政治家は選挙で不正な手段を使っているとして、カナダなど他国でやれば全員刑務所行きだと話した。
10.レーガン元米大統領、ラジオでロシアに「宣戦布告」
クレティエン氏の失言で米軍がカナダを攻撃する事態にはならなかったが、84年8月、冷戦のさなかにラジオで流れたレーガン氏の言葉は、重大な結果を招きかねなかった。
毎週恒例のラジオ演説の本番直前、レーガン氏は音声チェックで「国民の皆さん、私はロシアを永遠に葬り去る法案に署名したことを報告します」「5分後に爆撃を開始します」と冗談を飛ばした。マイクのスイッチが入っていたため、この「宣戦布告」は全米に放送されてしまった。