http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc&k=20111015027759a
【タシケント１４日ＡＦＰ＝時事】中央アジアのウズベキスタンは１４日、歴史上重要ではない人物の名前を町や村、通り、公園などに付けることを禁じる法律を国営紙を通じて布告した。
この法律は議会が８月に採択し、カリモフ大統領が１３日に署名したという。ある当局者はＡＦＰ通信に対し、「近年、裕福あるいは中流層の役人たちの間で、わが国の歴史にとって重要な人物ではないにもかかわらず、自分たちの先祖の名にちなんで通りや学校を命名し、その名を残そうとする奇妙な行為がはやっている。だからこの法律を採択したのは適切であり、時宜にかなったものだ」と述べた。
ただ、法律は「ウズベクの歴史に重要な足跡を残した人物」は例外扱いにすると規定。具体的に誰が当てはまるかなど詳細は明らかにしていない。
ウズベクは独立後の過去２０年間、「ロシアによる植民地占領下」（国営メディア）にあった旧ソ連時代に付けられた各種名称の大半を変更してきた。しかし中には、地方の知事が共同墓地に母親の名を付けたり、ある一族が公立学校で教師をしていた家長の名をその学校に付けたりと、物議を醸したものもある。首都タシケントの著名科学者の名を冠した通りは、その息子が野党勢力の指導者になり、２００６年に投獄、１０年に釈放され米国に亡命した後、名称が変更されている。 〔ＡＦＰ＝時事〕（2011/10/15-14:39）