南アフリカの洞窟に10万年前の「塗料生産」作業場発見か | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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(CNN) 南アフリカ共和国のブロンボス洞窟で、約10万年前の地層から「オーカー」(酸化鉄塊)を粉にするのに使用したと見られるハンマーや石臼が見つかった。国際研究チームが米科学誌サイエンスに発表した。
また、オーカーなどを入れる容器として使われたと見られるアワビの貝殻や、絵の具を混ぜるのに使われたと見られる骨も見つかり、発見現場は着色料を生産する作業場だったとみられる。
これは人類が容器を使った最古の証拠だと、研究チームの1人で仏ボルドー大学のフランチェスコ・デリッコ氏は言う。
デリッコ氏によれば、10万年以上前のオーカーはこれまでにも出土例があるが、作るのに使った道具や容器が出てきた例はない。黄色や赤の濃淡など、3つの異なるタイプの顔料が使われていたことが化学分析で明らかになっている。
「比較的複雑な行動が繰り広げられていたことから、絵の具の生産は珍しいことではなかったことが分かる。さまざまな材料を用いた非常に計画的なプロセスだった」とデリッコ氏は述べる。
今のところ、洞窟の壁に描かれた絵は見つかっていない。専門家は絵の具を化粧品もしくは動物の皮の防腐剤として使ったのではないかと見ている。