やってみた禁煙(1)補助薬使い依存から脱却 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 たばこが大幅に値上げされたのは昨年10月1日。直前に30箱買いだめしたが、予想通り1か月で尽きた。これを機に、11月中旬から禁煙に挑むことにし、できれば楽にニコチンと縁を切りたいとコツを探った。

 日本禁煙科学会理事長の高橋裕子・奈良女子大教授によると、ニコチンには麻薬並みの強い身体的依存性がある。これに、喫煙が心地よいという記憶がもたらす心理的依存が重なる。禁煙が難しいのはこのためだ。

 どう立ち向かうか。「まずはニコチンを体内に一定量取り込む禁煙補助薬を使い、ニコチン切れによる身体症状を抑え込むのが得策」と、高橋さんは勧める。吸わなくても済む体の状態にしておいて、その間に心理的依存からの脱却に取り組む。その後に補助薬を減らして、最終的に身体的依存からも抜け出す作戦だ。

 補助薬にはチューインガムのタイプと、皮膚に張るパッチタイプがある。起床後1時間以内にたばこが欲しくなるような、身体的依存が強い人には、持続的にニコチンを吸収できるパッチタイプが向いているという。記者はパッチタイプを選択。吸いたい感覚は、確かに薄れた。

 心理的依存対策のポイントは、何より喫煙環境から遠ざかることだという。高橋さんは〈1〉たばこやライター、灰皿を捨てる〈2〉喫煙席のある店に入らない〈3〉たばこ自販機に近寄らない――などの「心得」を挙げている。(原田信彦)

(2011年2月3日 読売新聞)