http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc&k=20101202026095a
【ベルリンAFP=時事】教室にガムをかんでいる子供がいることほど教師をイラつかせるものはないが、ドイツ南部バイエルン州のフォルケンシュバント小学校では、成績を向上させるための試験的プロジェクトとして、積極的にガムをかむよう勧めている。(写真は特別製の風船ガムを膨らませる少年。2001年撮影)
同州教育省のウォルフガング・エレガスト氏は「チューインガムは子供の健康に良い上、認識能力を高める」と指摘。ジークフリート・レーア校長も「子供たちが何の心配もなく登校し、幸せな気分でいるというのが、楽しく学ぶための必須条件だ。だからわれわれは、休み時間や授業中にガムをかむよう勧めている」と語る。
プロジェクト関係者らも「ガムをかむことは歯の衛生にとても良い。食事後、歯を磨けない場合は特にそうだ」と話している。
もっとも、無秩序にガムを奨励しているのではない。児童らは教師との約束事に従い、ガムをかんでいる間は、発言するとき以外、口を閉じていなければならない。また、かみ終わったガムはきちんと捨てることになっている。
このためそれぞれの机には、地元芸術家の協力を得て児童自らがハチ、テントウムシ、カタツムリなどで飾り付けたガム捨て用の容器が備えてある。 〔AFP=時事〕