「体重減った」7割 梅干しプロジェクト、モニターが報告 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 梅干しの消費拡大に取り組む紀州田辺うめ振興協議会(会長=真砂充敏和歌山県田辺市長)は23日、同市湊のJA紀南ふれあいセンターで「梅干しを食べようプロジェクト」の報告会を開いた。モニター125人に50日間、梅干しを毎日2粒食べてもらった結果、回答があった105人中73人が「体重が減った」と答えた。
 同協議会は田辺市とJA紀南でつくる。梅干しの試食は4月下旬から始まり、20~70代の男性41人、女性64人が回答した。うち県内は53人、残りは大阪府、兵庫県など県外の人だった。
 アンケートで「腹囲が減った」と答えた人は64人、「体脂肪率が減った」と答えた人は45人だった。体調の変化(複数回答可)については、疲労回復(35人)、体調改善(29人)、体重減(25人)、食欲増進(19人)などが多かった。
 実践後の感想については「継続して(梅干しを)食べたい」(47人)、「おいしかった」(27人)、「和食を好むようになった」(16人)、「便秘解消」(13人)など。一方で「1日2粒は難しい」「血液などの専門的検査をするべきだ」などの意見もあった。
 報告会で真砂市長は「いまも毎日(梅干しを食べ)続けている。アンケートの結果を見ると、一定の効果があったと言える。この結果を次のステップにつなげることが大切」、副会長の中家徹・JA紀南組合長は「自身も体重と腹囲が減った。今後、医学的な根拠を見いだしていけたら」と話した。紀州田辺うめ振興協議会は、アンケートの結果を消費宣伝に活用するという。

 日の丸弁当を試食

 プロジェクトではほかに、新たな「日の丸弁当」を開発して梅の消費拡大につなげる。この日は日本食生活指導センター(大阪市)会長の野々村瑞穂さんが日の丸弁当について講演したほか、栄養士のグループ「栄養サポート紀南」が作った日の丸弁当の試食会があった。
 野々村さんは、梅干しを食べたモニターから塩分の取り過ぎを心配する声があったことについて「梅干しと野菜は最高のダイエット食品。食は組み合わせが大切で、野菜には梅の塩分を排出する効果があることを、もっと市民に広報すべきだ」と話した。
 さらに「田辺には海、山、里に最高の食材がある。旬の食材を使った弁当を市民が食べ続ければ、日本一長寿のまちになれる」と語った。
 試作した日の丸弁当には、「エビの梅チリソース煮」「鶏肉の梅ジャムあん」「ナスの梅みそ添え」などの梅料理が入っていた。総カロリーは742キロカロリー。今後、レシピを公表して市民に日の丸弁当を食べてもらうようPRするという。