患者の治療の動機付けのための教育と情報提供を行う。 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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中枢性摂食異常症 診断・治療方針(医療従事者向け)治療より

http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/072_i.htm

中枢性摂食異常症の治療目標は、ストレスに適切に対処する能力を養い、やせや過食に陥らないようにすることである。個々の患者の性格、能力、環境が異なるので、唯一の特効的な治療法があるわけではない。個々の患者に応じて支持的精神療法に加えて、適応や必要があれば行動療法、認知行動療法、家族療法、対人関係療法、芸術療法、集団精神療法などを組み合わせる。医療者との治療関係をつくり、患者の治療の動機付けのための教育と情報提供を行う。ついで、患者が家庭、学校、職場で対処できず発病に関係した問題を解決していく援助をしながら、患者の認知の偏りの修正とコーピングスキルの増進をはかる。

神経性食欲不振症にはやせが合併するので、栄養療法が優先される。栄養療法は救命、低栄養に伴う合併症や後遺症の予防、飢餓による精神症状を軽減して心理的治療を受け入れるために重要である。最終的には規則正しい食事の摂取をめざすが、当初は食品の種類を問わず、必要摂取エネルギーを確保する。必要に応じて高カロリー流動食の利用、経管栄養法、経静脈栄養法(末梢点滴、高カロリー栄養法)も行われる。薬物療法は便秘などの身体的症状や低カリウム血症の補正に、不安や抑うつなどの精神症状に補助的に行われる。

やせの程度がひどく、飢餓による精神症状が強い場合は、自然に好転することは困難である。患者に体重増加を受け入れさせことは容易ではないが、多くの患者は混乱しており本症について十分知らないので、教育的に対応し、通学の継続や低身長の予防などの具体的な目標を持てれば、ある程度の体重増加に同意することが多い。栄養療法にて栄養状態を改善しつつ、解決する問題は食行動の異常ではなく本症に陥らなければならなかった心理的問題や、コーピングスキルの未熟さであること、心身の能力を回復させて周囲の援助を得て本来の問題に取り組むことを提案する。さらに、家族や学校関係者の協力を得て、患者が療養しやすい環境を整える。

神経性過食症患者の治療もコーピングスキルの増進と認知の偏りの修正である。適正な体重を受け入れさせ、ものの捉え方の偏りの修正を手助けしながら、コーピングスキルの向上をはかる。本人が受け取るストレスを減らし、ストレスと感じた場合はそれを食行動の異常ややせで反応しないで、適切な方法で解決する行動パターンを学ばせる。食は他の問題行動の代替になっていることが多く、過食だけを止めることは困難である。


このブログを読む人は、知っていると思いますが、しつこくUPしました。

情報提供は、ブログでも、ある程度できるけど…教育は無理><

適切な方法で解決する行動パターンは、やっぱ自分で考えださないと無理なのかなー?


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