http://www.asahi.com/science/update/1031/SEB200910310006.html
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宮崎大学(宮崎市)は30日、医学と獣医学を融合した「大学院医学獣医学総合研究科(博士課程)」を来年4月に開設すると発表した。新型の豚インフルエンザやエイズ、牛海綿状脳症(BSE)など、世界的に広がる人間と動物に共通する感染症対策の研究などが目的。大学側によると、両学科を一緒にした大学院研究科は全国初という。
宮崎大は今年5月に研究科設置計画を文部科学省に提出し、同省が30日付で設置を認めた。構想を練ってきた菅沼龍夫学長は取材に対し、新型インフルの世界的流行など人畜共通感染症対策の必要性、重要性は高まっていると指摘。「両者の立場から協働して研究することで成果が期待できる」と話した。
三つのコースを設置。高度臨床医育成コースでは、医学科だけでは不可能だった中型・大型動物の臨床実験も行い、共通感染症に効果的な治療法などの確立を目指すとしている。
医学部医学科や農学部獣医学科の卒業生を中心に募集。医学博士か獣医学博士を取得できる。4年制で定員は1学年23人。11月中旬に募集要項の配布を始め、来年1月下旬に入学試験を実施する予定。