http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc&k=20090926023726a
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【シドニー26日AFP=時事】オーストラリア南東部にある人口2000人の町バンダヌーンで26日、ペットボトル入りの飲料水の販売が禁じられ、店の棚にあったペットボトルが撤去され再利用可能な容器に置き換えられた。こうした試みは世界初とみられる。 キャンペーンの広報担当者によると、この日はペットボトル飲料水の販売禁止初日を記念して数百人が町内を行進し、新たに設けられた水飲み場の開所式が行われた。各店でもペットボトル飲料水を棚から撤去し、水飲み場や給水所で水をくめる再利用可能な容器に置き換えた。 バンダヌーンでは、飲料メーカーがペットボトル飲料水事業のため同地の地下水層開発の動きを見せたのを受け、7月に同飲料水の販売禁止を決めた。広報担当者によれば、開発への反対運動の中で住民はペットボトルの環境に与える影響を学び、ペットボトル飲料水の販売を禁止しようとの地元小売商の提案に賛同が集まったのだという。 広報担当者は「われわれは、お金を節約でき、同時に環境も守れると訴えた。キャンペーンが成功したのはそのためだ」と語り、「地方レベルでも環境に役立つ本物の変革をもたらすことができることを示した」と胸を張った。 環境保護運動家らは、ペットボトル飲料水だとペットボトルの材料や運搬のための燃料がむだに消費されると指摘。ニューサウスウェールズ州での研究によると、関連産業が2006年に排出した温室効果ガスは6万トンにも上るという。