http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090417-00000021-sph-soci
「だまされているんだよ、バカだから」-。漫画本を万引きしたとして窃盗罪などに問われた男性被告(20)の公判で、岐阜地裁の男性裁判官(40)が反省の態度を示さない被告に対し、「バカ」などと発言していたことが16日、分かった。
地裁総務課によると被告は、大麻を買うことが目的で窃盗をしていたという。15日の公判の被告人質問で、裁判官が「大麻は体に悪いという認識は持っているのか」などと質問すると、この被告は「体に悪いと思っていない」と反論。「インターネットによると、酒やたばこより良い」などと主張した。
法廷で堂々と述べられた大麻“擁護論”に、裁判官も不快感は隠せなかったようだ。半ばあきれたような口調で「だまされているんだよ、バカだから」と被告に言い放ったという。
地裁総務課では「被告人の認識を改めるために発言したのでは」と発言の背景を話している。この一件は、裁判を傍聴していた記者の問い合わせにより事態が発覚したという。
起訴状によると、被告は1月の30、31日に、岐阜市内の書店で漫画の単行本など計229冊を万引きし、31日には万引きを発見した店員の顔を殴ったとされる。大麻については、所持などしておらず罪に問われていない。
最近の裁判官の“不規則発言”としては、今年1月、交際女性に暴行を加え、死なせたとして、傷害致死罪に問われた男性被告の初公判で、神戸地裁の裁判官が被告に対して、「あなたが殺したんでしょう」と質問。弁護士から、「予断を持たせるような発言は慎んで」と批判される場面があった。
また昨年12月には、中学3年生の娘に売春を強要した母親の公判で、和歌山家裁の裁判官が、母親を「すごくひどいことをしたんだろ!」とどなりつける一幕があり、物議を醸した。
裁判官とは言え人の子。言いたくなる気持ちはわかります…