Amazon primeビデオで見た5話完結ドラマ「いりびと 異邦人」
このドラマを見て「絵がわかることと、絵が描けることは違う。」と、岡田斗司夫さんが力説してことを思い出した。
美術館の副館長を務め、卓越した慧眼をもつ篁 菜穂 (たかむら なほ)が主人公。
最初、おっとり・ほわんとした主人公を見て「本当に美術館の副館長をやれる人物なんだろうか?」と、見進めていったら・・・・先を見据えて水面下で行動したり、芯が物凄くしっかりしている。
周りの人間(親族)から「菜穂にしてやられた!」と言わしめる人物だった。
その絵の価値がわかる慧眼故、とある若手画家の才能を見抜き、その画家を助ける為にすべてを掛ける・・・・というお話。
”絵がわかる”ということはある種の才能で幸福ともいえるけど、わかるが故に波乱の人生を歩む。
とくに絵の才能がある人は「絵の良さがわかる」ので
画家になろうとしたときに大体が(経済的に)恵まれなくなると思う。
大体の画家は良い絵を描いていても売れるのは氷山の一角で
才能があっても、その時代にそった何かをもってないと売れないし
画壇とうまく付き合い、売れるように自分をプロデュースする能力が無いとダメなんじゃないのかな。
人生の賭けに出、夢敗れて本業にできなくても、それでも働きながら絵を描いていく画家が大半だと思う。孤高の画家・田中一村みたいに。
私はアマチュア以前の問題で、良さはわかっても画家に憧れているだけの人間だ。
美大時代の同級生、まだ絵を描いているかなぁ?