259日目 「寒霞渓と腹痛と妖怪」 | USKの旅日記

USKの旅日記

26歳からの青春の記憶


2014.7.21
小豆島町(香川)→土庄町(香川)



朝話した散歩中のおじさんが、ハート型のオリーブの葉をたくさんくれた。ありがとう!(^^)(_ _)




何もない福田(東側)まわりより、坂だらけだけど、寒霞渓通って大部に抜ける方が面白そうなのでルートをそれに決める。



3時間以上チャリを押し、ようやく山頂。
道中ずっと聞いてた水上勉の『雁の寺』のお陰で、そこまで苦ではなかった。

ピークの星ヶ城らへんは霞が濃く、肌寒かった。



駐車場に来ると、脇の林から猿が這い出てきて驚いた。次々出てくる。よい餌場なんだな。

ロープウェー終点、山頂駅の売店で小豆島のお土産はたいてい揃う。外では流し素麺をしてる。

オリーブラーメン(大)

麺が緑なだけで、オリーブの味は依然??だ。




霞越しに下界を眺め、出発。






下ること30分で大部港着。でも、先日建物改装中でみれなかった妖怪たちをどうしても観たくて、土庄へ戻る。オリーブバスという島のバスで行こうと思ってたが、ひとに聞くと、思ったより高い。結局チャリで行った。

上りでかいた汗が、下りで冷えて、を繰り返し腹が痛くなる。

西光寺から「迷路のまち」を望む。





先の「迷路の煙草屋」のおばちゃんに挨拶。お茶とシュークリームくれた(^^)お返しにお遍路手拭(笑)

お目当てアートスペースMeiPAM4の「もののけ堂」。今日は2Fも全て観れる!嬉しいな( ´ ▽ ` )

全国から集められた手造り妖怪たちが一同に集結。俺にとって夢のような空間(笑)閉館まで2時間、目一杯楽しむ。

プロの造形師から、小学生まで、個展開けそうなガチなものから、夏休みの工作的なゆるいものまで、幅広いクオリティのものが入り雑じってる。俺は、おどろおどろしく、リアルなのが好き。

猫又やぬらりひょん、小豆とぎ、二口女、鬼蜘蛛、河童などは人気の妖怪だけど、例え同じ妖怪でも、製作者各々の感性のフィルターを通ると全く違うものになったりして面白い。パソコンやスマホなどをネタにしたオリジナルの現代の妖怪や、オリーブや醤油樽など小豆島の特産品から生まれた妖怪などなど、とにかくどの作品からも製作者の真剣な思いが伝わってきて、ほんとに飽きないでずっと観てられる。

ほんの一部を以下に紹介させてもらう。


お岩さん



桃太郎が討ち取った鬼の首



河童のひとやすみ



妖怪半面美人



チェロを弾く狐男



「おとっちゃま」という妖怪の歯



生まれたての豆大福様



妖怪そらみみ



元人間の勝田庄平



妖怪おちゃけ



毛ボーボー女



芥川龍之介の『妖婆』より



1Fには海洋堂のフィギュアも売られてた。俺の好きなTAKEYA氏監修の仏像コレクションもあって涎でた。

小豆島へ来たら絶対また来たい、迷路のまちのアートスペースMeiPAM。しーゆーあげいん!


土庄をあとに大部方面に戻る。今日もまた、石の道の駅に泊まる。

明日、港の土産屋のおばちゃんに挨拶して島を出よう。



天気:晴れ
走行距離:53.8km
道の駅テント泊