2月のSAM会に参加してきました。
※SAM会とはコチラ(綾水会の進化形)
そこで出たのがビッグデータの話。
ビッグデータってわりと旬なキーワードですが、知っていますか?
例えばリクルートではこんな使い方
を始めていたり、
博報堂はこんなこと
をしていたり。
JR東日本ではこんな感じで商品開発
に活かしたりしている。
例えば、この記事の中には、
「データを解析してきた結果、フロムアクアは東京23区外の朝の時間帯で特に多く買われていることが明らかになったという。」
っていう記述があります。
・・・ちょっと待て、と。
この商品開発の本当の経緯は分かりませんが、
この記事だけを見て思ったことは、
「朝買うことぐらい、ビッグデータ解析せんでも、現地ではりつけば分かるやろ」と。
「というかむしろ自分の目で確かめて、そこから何を感じるか?がマーケターの肝やろ」と。
「データ分析がこうだったので、こういう商品開発です、って、それあなた以外でも出来る仕事やん」と。
(まあ、「ビッグデータを用いた商品開発」っていう記事を恣意的に書きたかったんだとは思いますが…)
ビッグデータの解析って従来分からなかった相関が分かる一方で
「思考STOP」させてしまうツールにもなり得るなぁと。
で、昨日のSAM会で、
ビッグデータが専門の九大ドクターと会話してたんですが、
その時の話で印象深かったのがコレ。
「データ分析って“最初”と“最後”のセンスが肝」
まず最初の方のセンスの肝は、最初にどの要素を入れて分析をかけるか?
例えばDMの効果を分析したい場合に、
対象者の性別、年齢、職業、収入、居住地、過去の購入履歴…等の要素は誰でも思いつくとして、
更に、天気、株価、時事、など一見関係ないかも?というような要素を入れるのかどうか?
分析する要素から決定的なものが抜けていれば、その分析は何の意味もない、
それどころかミスリードしてしまう危険もある。
最後の方のセンスの肝は、分析結果を見てどう展開していくか?
例えば「水は朝買われている」というデータ結果を見て、
「じゃあ朝の通勤経路に水を置こうよ!」ってなるか、
「深夜に白地があるから深夜に飲める水を開発しよう!」ってなるか、
この二つは180度方向が違うわけで。
しかし、ここに来て、「センス」ですよ。
クリエイティブ界では死後&禁句になっている「センス」ですよ。
センスって何ですか?
遺伝ですか?
遺伝もあるでしょう。でもそれは思考STOPワード。
僕は、
体験数(種類) × 感受性(能動性)
でセンスは磨かれると思います。
「企画は記憶の複合 byおちまさと」は有名な言葉ですが、僕もそう思います。
結局、過去の自分の体験が無意識・意識的に結びついて、発想が出てくるし、
この筋いける、いけない、の判断をしていたりすると思うんです。
「何故その筋なのですか?」って質問されても説明できない(結局は後付けでこじつけるけど)。
それこそもうセンスでしかないんだけど、
「その発想の出し方を体系化・ナレッジ化して後輩の指導にあてよう」という、
それこそセンスのない発言をされてガックリきたり(笑)
でもただの体験でもダメですよね。感受性(能動性)が必要。
受動的かつ鈍感に体験を重ねていても、それはただ武勇伝が増えているだけ(笑)
その体験から自分が何を感じたか?それを無意識に脳が覚えてるんじゃないかな?
そんなわけで今回も僕は仕事以外のインプットから、
ブログというアウトプットをしました
、とさ。