洋楽カバーの『Sweet Breeze』へ嬉しい反響がたくさん届いています。
ホントにありがとう! 直メもいいけどコメントもお願いします(笑)。

Amazonの「在庫切れ、入荷時期は未定」はすぐ解消されるので、気にしないでぜひ注文して下さい、とビクターのスタッフさんが言ってました(^_^;)。

話は変わりますが…
ウチのレーベルから男性二人組ユニット、Quail(クエール)がデビューします。
僕がプロデュース&アレンジをやっています。

特別イケメンというわけでもなく、どこにでもいそうな二人(Jun&聖大)ですが、とにかく声がイイ!
それに性格も素直で明るいです(←新人にはすごく大事な要素ですね)

とりあえず、リード曲「沈丁花」を聞いてみて下さい。
友人カメラマン&ディレクターさんが丁寧に作ってくれたドラマ仕立てのPVです。
(6分半もあって長いのですが、ちゃんとストーリーがあるのでできれば最後まで…)



男性の二人組というと、有名どころではB'z、チャゲアス、コブクロ、ゆず、ケミストリー(解散したけど)など凄い方々がたくさんいらっしゃいますね(ウチからCD出してるジャジーなユニットjapanezzもイイです)。

みんなそれぞれ素敵な個性を持ってますが、Quailの二人は既成のアーティストとはひと味違う何かを持ってます。優しさとか、ホッとする感じとか…。
彼らの書く歌詞も「花」をテーマにしたものが多いので、キャッチフレーズは「癒し系R&Bユニット」ということにしました(^_^;)。

8月にミニアルバム(CD&配信)でデビューするので、よろしくお願いします。
最初はウチのインディーズ・レーベルで出しますが、ジワジワ人気が出そうな予感…。
CDの詳細等は後日書きます。
アルバム『Sweet Breeze』のダイジェスト動画がビクターチャンネルで公開されました。
70~80年代の洋楽ファンの方、ぜひ聞いてみて下さい!
全曲シングルのつもりでアレンジ、ミックス、プロデュースしました。
女性シンガーたちの声に癒されますよ。


ライナーノーツ(楽曲解説)も自分で書いています。
ジャケット・モデルはメイン・シンガーの山中マイ。聞いてみて良かったら拡散して下さい!



全14曲で2000円とリーズナブルです。

Sweet Breeze/オムニバス

¥2,000
Amazon.co.jp

iTunesでは1曲だと250円ですが、14曲まとめて買うと1500円です。

よろしくお願いします!
ブログ、ものすごくサボってしまいました。すみません。
アレンジ、レコーディング以外に、打ち合わせとか、ライブとか、デザインとか、宣伝関係とか色々忙殺されております。ありがたいことですが…。

前回のブログに予告しましたが、僕がプロデュースした洋楽カバーアルバム『Sweet Breeze』がいよいよ明後日、7/24にビクターエンタテインメントから発売されます!
渾身の1作となっておりますので、ぜひぜひチェックして下さい。

Sweet Breeze/オムニバス

¥2,000
Amazon.co.jp

ビクターのサイトでは各曲30秒だけ試聴もできます。

参加してくれたヴォーカリスト、ミュージシャン、スタッフの方々の多大な協力がなければ絶対に完成しませんでした。
この場を借りてお礼を言わせていただきます。

70~80年代のたくさんの名曲から厳選し、新しいタイプの癒しのアルバム(?)になっています。
「原曲はもちろん素晴らしいけど、こちらのバージョンもいいね」と1曲でも思って頂ければ嬉しいです!


…ところで、前回YouTubeにアップした「Just The Two Of Us」を始め、このアルバムに収録されている曲の動画は全部ビクターさんの著作権チェックに引っかかり、削除されてしまいました。
いくら自分がアレンジ、レコーディングしたといっても原盤はビクターなので当然というか仕方ないですね(^_^;)。

今回ちょっとビックリしたのは曲名とか一切伏せてアップした動画もブロックされたことです。これは昔では考えられなかったし、YouTubeのチェック能力はすごく進歩したようですね~。
曲名のようなテキストデータではなく、音楽の波形そのもので楽曲を特定し、その曲の波形がメジャーのレコード会社ですでに登録されていれば、動画がブロックされてしまう仕組みです。

「波形」といってもミュージシャンやエンジニア以外の方はわかりにくいと思いますが、音楽の中身を細かく分析してボリュームの大小をグラフ化したものです。

$坂本裕介(Key of Life)のノージャンル・ミュージック-波形

こういうデータをYouTubeでは何百万曲も集め、同じ波形を探し出して特定するわけです。まるで警察の指紋チェックみたいですね!
同じ波形を持つ曲は人間の指紋同様、確率的にあり得ないし、映画のBGMなどでセリフなどが途中で入ってたりボリュームが上下しても特定されます。

クリエイターとしては無断アップロードが防げるので頼もしい機能ですが、ユーザーとしてはちょっと不便だし、怖いくらいです。
友人が高校時代に自主制作した映画をYouTubeにアップしようとしたら、海外のバンドの曲がBGMにちょこっと使われていただけでブロックされました。
それくらい融通が効いてもいいのに…(^_^;)。


…なんて、話がだいぶ逸れてしまいましたが、カバーアルバムのほう、よろしくお願いいたします。
下記の曲に1曲でも思い入れがあったら、それがどうアレンジされているのか、ぜひ試聴してみて下さい!
(アルバムのダイジェスト動画がもうすぐビクターから公開されます)

1.クリスタルの恋人たち (Just The Two Of Us)
song by Michelle Yumiko Payne & Mai Yamanaka
原曲アーティスト : グローヴァー・ワシントンJr.

2.見つめていたい (Every Breath You Take)
song by Mai Yamanaka
原曲アーティスト : ポリス

3.君の友だち (You've Got A Friend)
song by Michelle Yumiko Payne
原曲アーティスト : キャロル・キング

4.可愛いアイシャ (Isn't She Lovely)
song by Mai Yamanaka
原曲アーティスト : スティーヴィー・ワンダー

5.アイム・ノット・イン・ラブ (I'm Not In Love)
song by MORICO
原曲アーティスト : 10cc

6.君の瞳に恋してる (Can't Take My Eyes Off Of You)
song by NAO (PINK BABYS)
原曲アーティスト : フランキー・ヴァリ

7.ライク・ア・ヴァージン (Like A Virgin)
song by Mai Yamanaka
原曲アーティスト : マドンナ

8.ホットスタッフ (Hot Stuff)
song by Michelle Yumiko Payne
原曲アーティスト : ドナ・サマー

9.ノー・ウーマン・ノー・クライ (No Woman, No Cry)
song by Mai Yamanaka
原曲アーティスト : ボブ・マーリィ

10.フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (Fly Me To The Moon)
song by Risa Sakurane
原曲アーティスト : フランク・シナトラetc.

3:12
11.イエスタデイ・ワンスモア (Yesterday Once More)
song by yuki yucky
原曲アーティスト : カーペンターズ

12.マイ・シェリー・アモール (My Cherie Amour)
song by Ami Nakamura
原曲アーティスト : スティーヴィー・ワンダー

13.オープン・アームズ(Open Arms) 
song by Freedom Orchestra
原曲アーティスト : ジャーニー

14.デスペラード (Desperado)
song by KOKIA
原曲アーティスト : イーグルス



この2か月ほどメインでやっていたアルバムの仕事がやっと終わりました。
当初の予定よりかなり遅れたので、事後処理や別件仕事に再び追われる毎日です。
90年代だったらアルバム1枚終わったら「さあ、どっかへ行こう」と、ある程度まとまった休みが取れたのですが、テン年代の状況ではなかなか厳しいですね(^_^;)。。

アルバムの詳細はまだ解禁前ですが、70~80年代の洋楽カバー・オムニバス・アルバムで来月末にビクターから発売されます。

カバーといっても、オリジナル曲以上に力を入れたので作ったので、ぜひチェックして下さい!
プロデュース、アレンジの他、7人の女性シンガーのレコーディング&ミックスまで今回は一人でやったので最後のほうは忙殺されていました(^_^;)。

その中から1曲、グローヴァー・ワシントン・ジュニア(歌はビル・ウィザース)の名曲「Just The Two Of Us」をアコースティックなクラブ・ジャズ系アレンジでカバーしたので聞いてみて下さい(限定公開になります)。

http://youtu.be/Tk1PN0Sjw4Y


歌っているのは僕のブログにも何度か出てきている仲良しコンビ、ミッシェル&マイ。
ミッシェルのソウルフルな歌と、マイちゃんの凛とした高音コーラスの対比が良い感じに出ていると思います。
原曲のビル・ウィザースはクールな大人のヴォーカルが印象的でしたが、ミッシェルはかなり熱く歌ってます。特に「自由にフェイクして」と歌ってもらった3番は最高!

ちなみに、この曲で使われた4小節のコード進行は90年代のサンプリング・ブーム以降、R&Bやヒップホップ系でものすごく流行しました。
単純なのに奥深い哀愁感が醸し出せる、作曲家にとっては必殺の進行です。僕も最低20曲くらいはこのパターンを使ったと思います(^_^;)。
アイズレーの「Between The Sheets」なども同系統ですね。


今回のアコギは友達のギタリストに1曲分適当に弾いてもらい、その中から良いグルーヴが出ている4小節を2箇所選んで編集、左右に振ってループしています。クラブ・ミュージックは同じフレーズが繰り返し出てくる「ループ感」が大切なので、ドラムもほとんどワンループ。
とはいっても、全体的にラウンジテイストのアルバムなのでリズムセクションのバランスは控えめで…。


$坂本裕介(Key of Life)のノージャンル・ミュージック
間奏などでソロを吹いていただいのがジャズ・フルート奏者の安西信一さん。

上手くスケールアウトしながら次第に盛り上がっていくプレイがカッコ良くて感動しました。
写真では僕がフルートを吹く真似をしてますが、もちろんできません(笑)。中学時代にブラバンでトランペットやってたので金管楽器は一通り吹けますが、木管は難しい…。


安西さんはフルート・プレイヤーとしてはジャズ一筋なのに、なぜかアイドルも大好きで、ももクロに至っては魅力を分析した本まで書いてしまい、しかも本職は東大大学院の准教授という<わけのわからない>方。僕もノージャンルで色々な音楽をやってるので共感するところが多かったです(^_^)。

ももクロの美学~〈わけのわからなさ〉の秘密~ (廣済堂新書)/安西 信一

¥900
Amazon.co.jp

この本、僕も買って読みましたが、かなり面白くて勉強にもなりました(今のアイドルの中では一番好きだし)。
真の意味で<オリジナル>を生み出せない時代に、ももクロが成し得たハイブリッド感だとか、ヒャダイン氏の転調はなぜ意外性があるのか…などなど。
アイドル論にとどまらず、アート全般に通じる美学が詰まっています。

ももクロにハマって、ライブで飛び跳ねている東大の先生というのが面白いらしく、ラジオにも呼ばれてるとか…。さすがに教え子たちも呆れてるそうです(笑)。
僕は自分では繊細なほうだとひそかに思っていたのですが、実態は全く逆で、かなり鈍感なようです。悪気はないのに誰かに酷いことを言ってしまって自己嫌悪になったりします。
楽観的なのでいつも「何とかなる」と思ってますが、何ともならなかったり…。
今年に入ってから特に睡眠時間も少ないので仕事以外の頭がかなりバカになってしまったようです(^_^;)。

…なんていう超個人的な反省はこれくらいにして、前々回の続きを。
あ、今読み返してみたら「また明日明後日に続きを書きたい」とか言って2か月半もたってる…。いい加減だなあ(>_<)。
実は今回の内容もほとんど書いて下書きに入れてたんだけど、なかなかブログへ投稿する気力がありませんでした。

誰が読んでるかわからないブログは怖いなあ…という出来事があったのがひとつ。
音楽ファンとか好意的に読んでくれる人はいいのですが、全然関係ない人が調査目的で読んでいたり…。
金融関係とかね。もちろん何も悪いことはしてませんが(^_^;)
クローズドなSNSでは時々書いたりしてたんだけど、結局ブログをずっとサボっていたことに変わりありません。


そうそう、ユーロビートの話!

僕がユーロビートというジャンルを初めて知ったのは1980年代後半の大ブームの時です。その主役はアーティストよりも、次々ヒット曲を生み出すプロデューサー・チームでした。
イギリス、PWLレコードの<ストック・エイトキン・ウォーターマン>の3人。
名前は知らなくても曲を知らない人はいないというくらい大流行しました(ウォーターマンはミュージシャンではなくレコード会社経営者なので実質はストック&エイトキンだけど)。

坂本裕介(Key of Life)のノージャンル・ミュージック
カイリー・ミノーグ、リック・アストリー、バナナラマ、シニータなど、彼らが当時手がけていたアーティストたちの曲は、どれもメロディーとコード展開が素晴らしかったです。
下世話になる一歩手前の、良い意味でのキャッチーさがあって…。
いつかインタビュー読んだら「60年代のモータウン・サウンドを聴きまくって影響を受けた」と書いてあって「ああ、やっぱり!」と思いました。

リズム・アレンジはジョルジオ・モロダーなどミュンヘン・ディスコ的なワンパターンながら、カラフルなメロディーと耳を奪われる転調。
モータウンのプロデューサーが凄腕ミュージシャンを使って、日夜工場製品なみに生み出していた作業を、彼ら3人は打ち込みを使ってやっていたわけです。

なので、リブム音色(リンドラム)、ベースやベル系シンセなど金太郎飴のように同じサウンド。メインのアーティストが変われどサウンドは全く同じ、みたいな。
ちなみに90年代の日本を席巻した小室さんも同じタイプですね。
実際ロンドンでPWLと一緒に制作されていたし…。


他ではイタリアのポップ・シンガー、マイケル・フォーチュナティが自作自演した「Give Me Up」「Into The Night」が好きでした(この2曲は自分のパクリと言っていいほどソックリですが)。

あとは60年代のカバーだけど、ボーイズ・タウン・ギャング「君の瞳に恋してる」は絶対外せません。
このアレンジは素晴らしすぎて何度聴いてもワクワクしますね!
ビデオの男性ダンサーは気持ち悪いけど…(^_^;)。



ちなみに十数年前、Key of Lifeで「君の瞳…」のイントロをサンプリングした曲を作って、使用許諾のオファーを出したことがあります。ボーイズ・タウン・ギャングは、同じビクターのアーティストだったので話はスムーズに進みました。
ところがサンプリングするだけで使用料が○○○万円、さらに原盤印税と出版印税を半分よこせ、みたいな強気な回答で、スタッフ共々「とても無理!」と諦めました。他のアーティストの軽く3倍以上の条件だったので…(^_^;)。


…とまあ、かつてのユーロビートには名曲が多かったわけです。
でも90年代後半以降、どんどんテンポの流行が早くなっていって、平均でBPM150を越えたあたりから全く聴かなくなりました。160以上のBPMの曲だと、僕の印象ではダンス・ミュージックというより体操の音楽みたいに聞こえます。すみません(笑)。

いつだったかm.o.v.e.のプロデューサー木村氏が「ユーロビートはギター1本で歌うフォークソングと同じ。裸のメロディー勝負になるから作り甲斐がある」と言っていましたが、90年代以前のユーロに関しては全くその通りですね。

アレンジのフォーマットがほぼ決まっていて、誰がやっても同じようなサウンドになるので、メロディーとコード展開で差をつけるしかありません。
僕がユーロビートを作るのはそのメロディー勝負が面白いからで、PINK BABYSのセカンドCD『Euro★Dream』ではそのへんに力を入れて作りました。

坂本裕介(Key of Life)のノージャンル・ミュージック
ダンスミュージックというよりメロディアスなイメージで作ったので「前回より良かった」と言ってくれた方が多くて安心しました。
ライブも多くの人に楽しんでもらえたようですし。

ただ、ボーカルのNAOちゃんがずっと可愛がっているワンちゃんが重病らしく、予断を許さない状況のようです(>_<)。
僕も昔、実家で飼っていた犬が病気で亡くなった辛い思い出があるので、少しは気持ちがわかります。学校とかで嫌なことがあると、いつも話を聞いてもらったりして…。

動物はペットではなく、大切な家族ですよね。血がつながっていないだけで。
だから「大型犬に成長して食費がかさむから捨てた」なんてニュースを読むとすごく悲しいし、怒りを覚えます。
そういう人には最初から動物を飼ってほしくないと思います。
ユーロの話からどんどん変わってしまいましたが、発達障害のせいかな…(^_^;)。
とってもご無沙汰してしまいました!
世間様はGW真っ最中ですが、おかげさまで仕事に追われる毎日です。
「レコード会社は10連休なのに、こっちはGW明けの締め切りに向けてヘロヘロだ~」という同業者の方、けっこう多いのでは…?(^_^;)

去年後半から仕事面は順調になってきましたがプライベートは結構ボロボロで、最近は楽しいことがほとんど無いです…。
知らない間に人を傷つけてしまうこともあり、「もっと思いやりを持てる優しい人間になりたい!」と常日頃思っているのですが、なかなか改善できません。もしかしてアスペルガー症候群なのかも(>_<)。

…それはさておき、4年前に音楽プロデュースした初音ミクの曲「LOL -lots of laugh-」の再生回数が一昨日100万回を突破しました。
作詞したエンドケイプさんに教えてもらったのですが、ミリオンに到達する直前はかなりの祭り状態で盛り上がったそうです。ありがたいですね(^_^)。



セガさんの任天堂3DSゲームに収録されたので、そこから知った方も多いと思われます。
これだけ支持された要因の半分以上は圧倒されるほど素晴らしい動画にあるでしょう。イラスト・ほにゃららさん、アニメ・ポエ山さんという一流プロが3カ月もかけて作ったクォリティーは半端じゃありません。

ただそれもエンドケイプさんのカラフルで独特な歌詞があってこそ!
可愛いけれど適度な毒もあって、キラキラしたフレーズがたくさん出てきます。この詞を最初に見た時はかなりビックリしました(^_^)。

実はこの曲の元々のデモは普通の女性シンガーが歌っていて、僕の後輩ミュージシャンKeNが作っていたのですが、初音ミクのほうが絶対合う、と当時僕がやっていたプロジェクトに組み込み、話が広がったわけです。
このためにWindowsマシンとミクのソフトを導入した僕としては予想以上にヒットしてくれて嬉しかったです。ミクそのものの調教具合はイマイチですが、エンジニア的なワザを駆使して頑張ったので…(まだ発表前ですが、年末には更なる展開もあります)。

この「LOL」の音源(&リミックス)が収録されている唯一のCDがこちら。

Lots of Love feat.初音ミク/Grand Muse

¥2,000
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他にもエンドケイプさんと僕が初めて組んだ問題作?「45分の恋人」、動画が楽曲以上に素晴らしい「ワスレナイデ」、LOLの作詞作曲コンビで作られた「Sa-Ku-Ra」、PINK BABYSのカバー曲「Only Tonight」、ゆきゆっきちゃんの切ない歌詞が光る「ミルクココア」などなど聴きどころが満載です。
「Sa-Ku-Ra」と「45分の恋人」は、ニコ動最大の再生数を誇る「千本桜」の三重の人が動画を作ってくれてますので、初音ミクやボーカロイドに興味のない方でも一度視聴して頂けると嬉しいです。

4年前は初音ミク・ブームはもっても2年くらいかなあ?と思ってましたが、ブームを越えてすっかりジャンルというか一人のアーティストとして定着しましたね!
それにボカロPや歌い手の方々がニコ動を通じてどんどん活躍されているのも嬉しいですね。既存のメディアの常識を打ち破ったところが素晴らしい。

僕がもし今高校生だったらミクや他のボカロに夢中になって毎日曲を作り、ニコ動に投稿しまくってたと思います。作詞、作曲、編曲、歌まで100%自分のイメージどおり作れるわけですから何て楽しいんだろう。ボカロなら音程もリズムもほぼ完璧だし、深夜まで何十回歌わせても文句も出ません(笑)。
(人間のボーカルは思い通りにならないところが逆に面白いし、感動があるんだけどね)

ミクCDの第2弾も秋くらいに出す予定です。次回はメジャー流通の可能性もあります。
イラストを書いてみたい! 動画を作りたい! ミクの楽曲を収録して欲しい! …という方がいましたらメッセージ(orコメント)下さい。全くの初心者では不可ですが…(^_^;)。
6月末くらいまで仲間を募集しているので気軽にどうぞ。数日内に返信します。

光速のように過ぎてゆく日々の中で、なかなかブログを更新できずにすみません。
音楽、エンタメ業界も少しずつ明るさを取り戻しつつあり、去年から今年にかけて素晴らしい出会いがたくさんありました。

マイちゃん(ジョー山中さんの娘)の関係で出会った方、アイドル仕事で出会った方、クラブ&ディスコで出会った方、R&Bの男性ユニット…など大勢いらっしゃいます。

ホントはひとつひとつブログに書いて残したいことばかりだけど、進行中の案件なども多くてなかなか書けません。
前にも「坂本さん、ちょっと内情を書きすぎるね」と注意されたことあるし…(^_^;)。
調子に乗るとついつい書いてしまうので、Twitterなんて危険なものはやっていません。
アカウントだけはFace Bookやmixiなども含めて持ってますが…。


そんな中で、今月ウチのレーベルからPINK BABYSのセカンドCD『Euro★Dream』が発売されました!


Euro★Dream/ユープライム・ミュージック

¥1,500
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前のデビュー・シングルから久しぶりのリリースですが、ボーカルのNAOちゃんがビックリするくらい成長しています(^_^)。
作詞も2曲手がけていて、単純なダンスミュージックではなく「部屋で聞けるポップス」になっておりますので、「ユーロビート? そんなもん今さら聞かないよ」と思う方もぜひチェックして下さい。

こちらがライブ映像です。
ダンサーのねぎこちゃん、アンナちゃんも上手いです。



今週の日曜日は秋葉原のアイドル・イベントに出演しましたが、衣装もきれいでとても良かったです。
最近は中学生くらいでデビューするグループもかなり増えてきたので、20才を越えるとアイドルとは呼べない時代なのかも知れませんが、こういう形で知ってもらうのは大切だと思いました(^_^)。


元々ブラック・ミュージック、クラブ・ミュージックが大好きでデビューした僕ですが、なぜユーロビートなどという軽薄に思える商業白人ダンスミュージックを作るようになったのか…?という経緯に関しては、また明日明後日に書きたいと思います。

今後はなるべく更新のスピードを上げて頻度を頑張りますね。
遅れましたが…新年おめでとうございます(^_^;)

おかげさまで、昨年後半は、人生で一番忙しいかも?というくらい色々な方からお仕事を頂き、休まずに働いておりました。
その成果は徐々に出てくると思います。
かつてのKey of Life的な制作手法も復活します。

一時期は不景気と震災の影響で大変でしたが、業界全体が少しだけ前向きになってきたような気がします。
体調に気をつけて頑張りたいですね!

レーベルのほうも実力派シンガーや面白い企画がいろいろ出てくる予定です。
プライベートのほうは相変わらずボロボロでちょっと辛い日々が続いてますが、かえって仕事に集中できるので悪いことばかりではない…と思いたい(^_^;)。

ブログのほうも適時更新を心がけていきますので、今後ともよろしくお願いします。
今後もジャンルに関係なく、手抜きをすることもなく、誠心誠意良いメロディー、良い音楽を創り続けていきたい!…と誓った2013年正月でした。

…と思ってたらすでに1/9ですね。
時間の立つのが早すぎて恐ろしい(^_^;)。
スタッフさん、アーティストさんたちに迷惑をかけないように頑張ります!
お久しぶりです。
むし暑い毎日が続いてますが体調管理には気をつけたいですね!

ずーーーーーーーーーっとブログをサボってしまいましたが、毎日いろいろ仕事は頑張っております。楽しいことも辛いこともたくさんあります。
業界全体的に制作費は下がっており、そのぶん余計に頑張らないといけないので、今年も夏休みはゼロです(^_^;)。
ちょこっと中学のミニ同窓会に参加したくらいで…。

仕事はブログのタイトルどおり、いろんなジャンルを同時進行的にやってます。どんな仕事でも手抜きは一切ナシでベストを尽くしてます。効率的には良くないかもしれないけど、それで20年以上もやってきたので、今さら変えられません。
プロジェクトによってスタッフもそれぞれ違うので、自分では前に話したと思っていた内容が「聞いてません!」みたいになることも…。ダメですね(笑)。

「あ、この話はブログに書こう!」と思ってて日々の忙しさに追われて、ついつい書かなかったことも多く、ちょっともったいないなあと思うことも…。

「ブログ、長文だけど面白いから期待してるよ!」と時々誰かに言われることがあり、それもプレッシャーになって「書くならどうでもいいことじゃなく、納得できる文章を書こう」と思ってしまってました。
作曲仕事と並行して音楽雑誌のライターをやってた時期もあるので、変なこだわりもあって…。

でも、そんなこと言ってたら、どんどん時間に流されてしまうので、今後は小さな思いつきでも適当に書いていこうと思います。
…と、久々なのに、本当にどうでもいい内容でスミマセン。
本業で頑張りますね!
昨日の日曜日はウチのスタジオに若いミュージシャンたちが集まりました。秋に発売予定の某アルバムのレコーディングです。

$坂本裕介(Key of Life)のノージャンル・ミュージック

僕(右から3番目)以外はハーフやクォーターばかりだったのでスタジオでは英語が飛び交うことに…。ネイティブ同士の会話は聞き取りにくいですね(^_^;)。
一番左と一番右は去年亡くなったジョー山中さんの息子&娘で、赤ちゃんの頃からよく知ってます。歌の上手いDNAを引き継いでるので楽しみな二人です(^_^)。



$坂本裕介(Key of Life)のノージャンル・ミュージック

↑モデル&シンガーとして活躍している山中マイちゃん。
今回はラフな服装ですが、モデルの時はものすごく綺麗に変身します。
ピアノは地下スタジオのスタインウェイ。
(もちろん僕の所有物ではありません)




$坂本裕介(Key of Life)のノージャンル・ミュージック

↑オーストラリア&ジャパニーズのミッシェル。メチャクチャ歌が上手いです。
まだデビューはしてないけどセッションは色々やってるのでご存知の音楽関係者もいるかも。
外国育ちなので、写真の時は恋人みたいにくっつきますが怪しい関係ではありません(笑)。
(ずっと前のブログでも書いたけど、マイちゃんの友達。ルームメイトです)


18~25才の若いミュージシャンたちに囲まれてると気分が若くなりますね。
もちろん「気分だけ」ですが…(^_^;)。
それと写真撮るの忘れたけど、初めて会ったギタリストのタカシ・シナガワもとても優秀でした。
まだ20才なのにいろんなプロ・ミュージシャンとセッションしてるとか。


彼らと話してると、音楽をやっていく上で日本という国がすごく特殊だということがよくわかります。ある意味、鎖国状態というか、ヒットチャートにあふれている音楽が世界のレベルから考えると「…???」と疑問符が付く印象です。

もちろん、僕からみても「素敵だな」と思える音楽を作ってるミュージシャンもいるのですが、
「ザ・芸能界」といえるような大手プロダクションの力が絶大すぎて、ビジネスとしては成立しにくい時代ですね…。


以前からそういうことは考えていましたが、前回のブログのコメントで「匿名ファン」の方から、
佐久間正英さんの記事を紹介していただきました。35才以上のプロ・ミュージシャンならほぼ全員が同意できる内容だと思います。

佐久間さんは仕事をしたことはないのですが尊敬する大先輩ミュージシャンのひとり。
80年代から現在まで数々の大ヒット・アルバムをプロデュースしておられます。
ずっと前に取材させて頂いた時、ぺーぺーの馬の骨の僕に対しても優しく丁寧に話をしていただきました。アナログもデジタルもすごく詳しく、とてもクレバーな方ですね。
(ドラムマシンの名機・ローランドTR-808を開発し、世界で初めて使ったのも佐久間氏)

そんなプロ中のプロの方が「音楽を諦める時」と書いたものだから、すでにネット中のいろんな所でコピペされ、論評されています。中でもBLOGOSの記事は主題とズレつつも比較的まともだったので僕も読みました。
批判的な意見として「時代錯誤だ」とか「音楽なんて元々タダなんだから諦めて廃業しろ」みたいな酷いものも。
あとは「2億円かけたスタジオで作られた音楽もPC1台の音楽も需要があれば価値は同じ」とか(これは当たってますけど…)。

佐久間氏は時代変遷のこととか、PCやネットの進歩で音楽が無料化に近づいてることなどは百も承知です(初音ミクの曲まで作ってますし)。
その上で、ああいう記事を書かれてるので、「音楽家が食えなくなった」ことが主題ではないと思います。

(佐久間氏の文章より)
23歳で職業音楽家としてスタートし、27歳でプロデューサーとなり。通算40年近い時間をかけて積み上げてきた録音物制作に関するノウハウがある。が、現在の状況、これからの時代を予想する限りその積み重ねた知識・経験は『伝承しようの無い』モノに過ぎなくなったと思う。
これだけ長い時間を真剣に音楽に掛けて『伝承しようの無い』様なことしか出来なかったのかと思うと甚だ情けないし残念だ。
しかもこれは日本固有の状況に思える。
もしこのまま、より良い音楽制作に挑めないのなら僕が音楽を続ける必然はあまり見あたらないと思えてしまう。
そんな風にして今音楽家は音楽を捨てるべきかの岐路に立たされている。



40年かけて地道に築き上げて来たノウハウが『伝承しようの無い』ものになってしまった現状を自省も込めて嘆いておられます。ここがこの記事の主題だったのではないかと思われます。
ご本人も「タイトルが誤解を招いた」と仰ってますし…。

そういう現況が「日本固有の状況に思える」と書かれていますが、僕もそう思います。
このブログでも何度か書いてますが、去年1700万枚もCD売ったアデルや、今年大ブレイクしたゴティエのことを大々的に取り上げたマスコミはごくわずか…。
レディー・ガガなども音楽性のことより奇抜な衣装やメイクばかりが取り上げられてますね。
K-POPにしても、美脚だとかセクシーダンスがどうとかいう記事ばかり。

僕の青春時代には『ベストヒットUSA』という素晴らしい洋楽紹介番組があって、同級生はみんな見てました。ああいう番組があれば、もっと若い人がいろんな音楽に触れる機会が増えるのに。
(もちろん、洋楽が上で日本が下だなんて単純には思ってません…)
ただ、日本の音楽業界はリスナーを育てて来なかった、とは思います。90年代のCDバブルの時代は宣伝さえすれば、あるレベル以上の音楽ならなんでも売れてましたし。


僕が外国人ミュージシャンと一緒にやってて一番楽しいのは、音楽の原点に帰れる気がすることです。YouTubeで世界ヒットも狙える時代ですから、インターナショナルな視点はいつでも持ちたいし、古き良き時代を継承する新しい才能にも出会いたい。

名曲に出会う率が少なくなった昨今ですが、ゴティエのコレはやっぱり良いですね。



オリジナルバージョンはYouTubeで2億回の再生ですが、日本語字幕で聞きましょう。
歌モノはやっぱり意味がわかったほうが魅力倍増しますから(^_^;)。
男女掛け合いの歌詞が面白いし、それで話題になった部分も大きいです。
音楽的にはまさに80年代のポリス(スティング)の再来ですね!
歌い方もアレンジも絶対影響受けてると思います。

ただ、昔の焼き直しに終わってないのが彼の素晴らしさです。ギターのサンプリングとか、Pro Toolsによる細かい編集とか、しっかり現代的な意匠があります。
だから音数が少なくても、声量が小さいパートても淋しさは全く感じられない。
このへんはアデルの「Rolling In The Deep」などにも通じるところ。

それと僕の最近のイチオシバンド、カナダのWalk off The Earthがこの曲をカバーしてるのでご存じない方は是非見て下さい。「ギター1本を5人で演奏して歌う動画」として、1億回も再生されてます。



奇しくもこの3組はみんなアコースティック中心で、しかもインディーズから、音楽性が認められて大ブレイクした人ばかり。アメリカ出身ではないけどアメリカで売れたことも共通してます(英語圏の強み、ですね)。
オーストラリア出身のゴティエが売れたので、上記のミッシェルには「世界がオージーミュージシャンに注目する今がチャンス」とハッパかけました(笑)。
ちなみに、ゴティエにフィーチャリングされたKimbraはニュージランドからワールドワイドでブレイクした数少ないシンガーです。彼女のアルバムも良かった(^_^)。


佐久間さんの記事にはかつてのレコーディングの経費の話が出ていて、それが誤解されたのかもしれません。1枚のアルバムで1500万から2000万かけたのは昔の話で、録り音にこだわってた時代の費用です。
今の技術を使えばゴティエみたいな音は1曲10万でもギリギリ作れます。

もちろんドラムは全部打ち込み&サンプリング。
ピアノはIvoryなどのソフトで充分(正直、地下スタジオのスタインウェイより良い音で録れます)。
ベースもTrillianという恐ろしいほどリアルなソフトがあるし、ストリングスも歌のバック程度なら充分通用する音源があります。
ギターだけは未だに人間のプレイのほうが絶対イイです。それでも、アンプのシュミレーション・ソフトが素晴らしいのでライン録音で行けます。

あとはひたすたメロディー、歌詞、アレンジ、そしてボーカル・パフォーマンスにこだわれば最小限の経費で良い音楽は充分作れます。
そのためのスキルを僕も25年くらい磨いてきて、若いミュージシャンにもまだギリギリ信頼されてるようです(^_^;)。

今は小規模なプライベート・スタジオで充分良い音が作れる時代。
ボーカルだけは、しっかりしたマイク・プリ&アウドボードを使う必要がありますが、「ドラムやストリングス・セクションをどうしても生で録りたい!」という場合以外、レンタル料が数十万円もする商業スタジオは要りません。

「SSLやNEVEもデカいミキサー卓を前にするとミュージシャンやシンガーの気分が高揚してマジックが生まれる」という効果はありますが、費用対効果が割に合わな過ぎますね(^_^;)。

佐久間氏のおっしゃる内容は全部当たってるけど、時代の流れば誰にも止められません。
悲しいけど、スタジオ技術を尽くしたサウンド&演奏が200%完璧な『ナイトフライ』みたいな名盤は、永遠に作られることはないですね。
それでも、僕は音楽を諦められません…。

ナイトフライ/ドナルド・フェイゲン

¥1,800
Amazon.co.jp