妊娠中に食べてはいけないものを挙げてみます。
①マグロ・キンメダイなど大型魚には、水銀が含まれるため、例えばメバチマグロは1週間で刺身1人前(約80g)までとしなくてはいけません。詳しくは厚生労働省のホームページで「妊娠・水銀」で検索しご確認ください。
ビンチョウ(ビンナガ)マグロは大丈夫です。
②ナチュラルチーズ:自家性や輸入されたものはリステリア菌に汚染されている可能性があり、妊娠中の感染により重症の感染症となります。胎児死亡となる可能性もあります。海外ではスモークサーモンや生ハム、サラダなどからも検出されています。
③牛、豚、羊、鹿などの生肉や、猫が接触した食材はトキソプラズマを含む可能性があります。生ハムやローストビーフなども危険です。牛は従来比較的安全とされていましたが、日本の研究で豚同様の感染頻度だったとの報告もあります。
④子供の食べ残し:保育園などで症状なく感染したサイトメガロウィルスが含まれている可能性が高いです。子供の体液が触れた食材は食べないようにしてください。
食べてしまって心配!という方も、これらの結果はほとんどは影響を与えません。食べた後消化される過程で殺菌されたり、サイトメガロウィルスはもともと抗体を持っている人が多いからです。しかし、低い確率で問題を起こしてしまう可能性もありうるので、例えば少し時間をおいてトキソプラズマ、サイトメガロなどは採血で確認する方法があります。
水銀、リステリアに関しては直接の検査は難しいです。