すでに話題になって久しい協定
TPP
みなさんはどのように考えますか?参加または不参加といろいろ議論されてたね。
あんまりよくわからないという感じの方へ
TPPとは、
Trans Pacific Partnership
『環太平洋経済協定』
この原則は「関税の撤廃」と各国の様々なルールや仕組みの統一です。自由貿易協定のたくさんの国々バージョンというとこで、まさに、グローバルな世界協定みたいですね。
現在、加盟もしくは加盟検討国は、アメリカ、日本、オーストラリア、シンガポール、ブルネイ、マレーシア、ニュージーランド、チリ、ペルー、ベトナムなど太平洋に面する国々、そして最近はメキシコとカナダが新たに加盟しました。
協定項目は、
金融、投資、サービス、労働、貿易保護、紛争解決、農業、知的財産…などなど全部で24項目。
うん、今の時代はグローバルだからいいんじゃない。そうそう、早く参加して話し合わないと世界から置いてかれちゃうぞ。
色んな人、物、情報が自由に行き来出来る、きっと素晴らしい協定だと思う。アジアの成長を取り込んで日本の経済も良くなるぞ。
なんて…思ってます?
TPPの各国GDPの内訳は、アメリカが7割、日本が2割。残りの1割がさっき出てきた他の国々です…。TPPとはほとんどアメリカと日本の協定というのが現実で、関税の撤廃、自由化とはアメリカルールになるというのが実情です。そして、24項目もの社会制度が変革を余儀なくされます。それと社会制度とは、その国の伝統文化、風習と密接な関係にあるものです。TPPの元はシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヵ国協定で、アメリカが後から入り、金融と投資部門をその協約に押し込んでからアメリカ主導の協定へ変わってしまいました。
まず、日本では農業問題として大きな関心を集めてますよね。海外の農産物がたくさん入ってきて、日本の農業が壊滅するぞー。いやいや、日本の農家が世界にでるチャンスだ。高い関税かけて保護ばかりしちゃいかん。とか。
TPPの農業には主に4つあります。
○食物内残留農薬の緩和…
○収穫後の農薬使用の許可…
○BSEリスクのある牛肉の輸入…
○遺伝子組み換え食品の輸入拡大…
牛肉に関しては、日本は大変厳しい基準ですが、アメリカでは100頭のうち1頭を検査してOKなら残りの99頭もみんな安全という、あま~い検査です。
遺伝子組み換え食品については危険なら買わなければいいと思う人もいると思いますが、アメリカの農産企業が売りやすいように、その食品が遺伝子組み換え食品であるという表示を禁止されます。今は大豆とか納豆とかに書いてある、米国産遺伝子組み換えではないという表示が消えます。しかも、日本は現在デフレでそこへさらにアメリカの安い食品が入り、デフレがさらに進み、全部低価格で並ぶと見分けが完全につかなくなります。
アメリカにはモンサントという遺伝子組み換え食品の大企業があります。TPP推進企業連合の1社で、この企業が作る遺伝子組み換え食物の種子は、その種を植えて育った作物から出来た新たな種子には、発芽機能がないのです。一度、植えたらずっと新しい種子を買い続けるしかなくなります。アメリカ国内だけでやってね、ホントに…。
健康・医療についてもとっても心配な協定です。
○高額の自由診療の増加
○保険適用診療範囲の縮小
○所得による診療格差拡大
○医療がビジネスになり、利益にならない地域から病院などが撤退。
こういったアメリカの社会的文化が入ってくる可能性が高いです。アメリカの医療は株式ビジネスの為、日本の健康保険や薬の値段が高くなりすぎないようにしている薬価制限が障害となり撤廃を求められます。というかもう名言してます。医療や薬の値段の上限がなくなり青天井になったら、どうなるかは明らかです。僕らが掛けている医療保険なども高額になります。
金融・投資についてはこれが一番影響がすごいはずです。アメリカが入れてきた本軸だし。アメリカの投資家が日本の企業に投資をし、その配当金を得る。これはごく一部の投資家のためであって、アメリカの一般の国民にはなんの意味もありません。ちなみに、TPPのことをアメリカの一般の人達はほとんど知りません。一応報道されているそうですが小さくでるくらいで注目もされていないのが実際のところ。日本では大騒ぎなんですけどね。なにせ24項目の社会制度変革を求められると、TPPに合わせるために日本は約50もの法律を変えなければならなくなるほどです。その金融・投資で一番あり得ないのが、これです。
『ISD条項』(国家を超越した法律)内容は、
「相手国に投資した企業が、相手国の政策によって損害を被った場合、世界銀行傘下の国際投資紛争仲裁センターに提訴できる。相手国で裁判は行わない」
これは、日本の企業を守るために日本が法律を改正したためにアメリカの企業が損をしたらアメリカが日本を訴えることができるという意味で、しかもアメリカで裁判をして決めるという訳です。例えば危ない食品で日本が被害を受けて、アメリカの輸入食品に規制をかけたりしてアメリカ企業が損害を受けたら訴えられる条項…
今までこのケースの判決でアメリカに勝てた国はありません…アメリカでだし。カナダやメキシコはすでにTPP以前にアメリカとのISD条項があり、企業がいくつも訴えられ損害賠償を支払ったり、規制撤廃をさせられています。TPPにもアメリカに連れてこられたようなものです。こういう状態を経済的植民地と呼ばれています。
隣国韓国もアメリカとの米韓FTAにより、このような状態になっています。サムソンがアップルに訴えられまくってますよね。ま、もともと知的財産権をあまり考えていないため、サムソン1社で約3800件もの異常な数の訴訟案件抱えてるけど…。そして韓国の全銀行の資本のほとんどはアメリカなどの海外資本という驚くべき状態です。韓国金融が外資に乗っ取られているのと同じです。サムソンや現代自動車がどんなに売れても、莫大な利益はアメリカ海外投資家へ吸い上げられています。韓国の大学生の50%は就職できず、物価がどんどん上がるのに所得は下がる事態となっています。
24項目みんなこんな感じで、TPPとは日本のアメリカ化です。世界と自由化、開国グローバルなんて 何だそりゃです。先日、日本は輸出大国でも輸出依存国ではないと書きました。日本のGDPのどのくらいが輸出だと思いますか。家電、自動車全部入れて実際は1割半弱です、日本のGDPのほとんどは日本で消費される内需のとても高い健全な国です。家電や自動車の関税を加盟国に撤廃して貰ってもほんのちょっとだけの利益アップです。その前にこの円高で海外で売れるはずないでしょう。
TPP交渉に参加にしてうまくいかなかったら抜ければいいじゃないか。という意見がありますが、この交渉は参加をするかどうかの交渉ではなく参加前提後のことです。国家間の交渉でこれは絶対にしてはならないことで、外交上の信頼は深く傷つき、大変な損失となります。しかもアメリカに恨まれますね。
国と国との決め事においては、友達と遊ぶ約束が当日都合がつかなくてゴメンね、みたいなことは許されないんです。これを回復する大変な苦労を次の世代の子供たちに背負わせてしまうほどなのです。
関税について、日本は関税の高い国というイメージは何故なんですかね、国際的にとっても関税が低くて、ほとんどの分野で開きっぱなしです。そしてどんな国でも国内の守るべき産業、伝統には関税をかけて保護することは正しいことです。他の国では日本よりもっと高い関税をかけています。だってその国でずっとそれに親しみ、大切にしている文化、日本なら日本のアイデンティティなんだから。お米についても日本は瑞穂の国というくらいでしょ。
だから僕は当然にTPP反対です。賛成も反対も内容をよく理解してからです。イメージや何となくで判断するのはどんなことにおいても良くないと思います。それをテレビや新聞がちゃんと伝えるべきです。拙いですが、TPPについての知識は全て関連書籍、インターネット動画NEWSなどで知りました。