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ぽんのあれこれ

徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には備忘録。


気になったらお好きにコメントしていただければと思います。

  週末に


稲刈り。うちはGW辺りに植えて、九月の頭には稲刈りになります。


今年は去年までと違い、コシヒカリからあきたこまちに品種変更です。カタカナの品種は国の試験場が作り出した米、ひらがなの品種は都道府県の試験場が作り出した品種という違いがあります。

(最近ではそのルールもなくなり、品種名からは作出がわからなくなってますが、僕はこういう普通に暮らしていれば日常に全く意味のない区分けはトリビアとして好きです。)


コシヒカリ、酷く倒伏するので、稲刈りのしんどさ(倒伏稲を起こす作業、倒伏稲の刈り取りetc…)が凄い割に分けつが悪く、穂長も長くならないので美味しいんですけどしんどすぎるのでやめたという経緯です。


昔はうちもあきたこまちだったりしましたが、手伝える人間が増えてからはコシヒカリにしてたんですけど、元に戻った感じですかね。久しぶりのあきたこまち。


  今年の天敵は


倒伏に強いあきたこまち、近所の人もだいたいあきたこまちにしてて、今年はうちも楽できるぞと思ったんですが、伏兵がいました。



それがこれ。


まだ刈り取ってない部分なのに、ぽっかりと空白地帯が。


どうも近くの川からヌートリアが上がってきてうちの田んぼで稲を失敬したようで。


これは今年の猟期に退治しないとですねぇ。


かなりの広さをやられてます。その他にも数ヶ所小さくやられたところがあります。


  出来立ての籾


コンバインから吐き出された籾はコンテナに積まれて乾燥機に行くんですけど、うちは刈り取りから乾燥、袋詰めまで農協ではなく、個人所有の施設でやってもらうので、他の家の米は混ざりません。農協経由だと同時に刈り取った人の籾と混ぜくちゃになって帰ってきます。



なので、うちの米は100%自家製の米ということに。


吐き出された籾は山になるので都度山を崩します。するとこのようになるんですねぇ。



青米も多少入ってますね。これが混ざると等級が下がります。


普段見ることのない籾一面の光景。


日本人が米を食べなくなってどんどん田んぼは減っていってます。なのに、令和の米騒動。なんでやねん。


昨年からの米騒動は投機筋からの買い付けに端を発しているもので、真に日本の米が逼迫したものではないと思われます。現に毎年日本人の人口は減っていっており、外国からの米の流入も手伝って日本の米の需要そのものが上がる要素は少なかったはず。


米なんて、ワインなんかとは違い、次の年の秋には最も価値の高いものが出回り、寝かしたものの価値は下がるだけな訳で、抱えれば抱えるほど場所も圧迫する訳で、本来であれば投機対象には向かないはず。なんですが、世界的な食料供給への不安や国際情勢不安を背景にして短期的な利益を目的とした投資対象に選ばれてしまった、というのが真相でしょうね。


輪をかけて日本人は日本の米しか食べないことも拍車をかけてますよね。代替物の輸入による価格下落が見込めないので。日本の米、やっぱり美味しいですもんね。


買い占めて市場を品薄にすれば単価は上がる、米価は底値なので、ある程度の利鞘は確保できる、ロングホールドするつもりはなく、短期で吐き出すつもりで(古くなれば飼料用として吐き出すつもりで)利鞘の見込める間のマネーゲームに付き合わされているというのも一因かなと。流通価格が上がった2025年度米は利鞘が小さくなるため一部の投機筋は継続するものの、去年ほどの上がり続けるマネーゲーム感は無くなるのではないかと予想します。古米となる2024年度米をたんまり抱え込んだ投機筋がどこのタイミングで売り抜くか、でしょうかね?いっそそういう奴らは売り時逃して大損こいて欲しいものです。


振り返ってみれば、投機筋に付け入るスキを見せた農水省が悪いとまでは言いませんが、備蓄米の目的と違うから…と一度備蓄米の市場放出を渋ったのが一番良くなかったですよね。ニュースになり、消費者の米マインドを吊り上げてしまっただけで、まさかの農水省が火に油を注いでくれるというオウンゴール。結果見てみれば大臣変わりましたけどフルパワーで拠出しているわけで、出すつもりなら黙々と出せば良かったんですよね。


食は今回の米騒動、住は昭和のバブルと投機筋のオモチャにされててどうしようもないですね。


衣に関して言えば綿花栽培なんかは結構怪しいところがあるのでコットンなんかに投機が流れた時には同じ事が起きるかもしれませんね。コットンショックとか?ベビー服がめっちゃ高くなったり、消毒用の綿が高くなったり…代替としての化繊はありますが、かといって綿の需要は無くなりませんし。


トイレットペーパーも近いものがあります。原料のパルプなんて外国頼みですし、再生紙だって限りがあるので。


コーヒーなんかも高くなってますが、あれは現在では投機対象とされたのではなく、ただ単に需要過多にあって賃金の上がらない日本が買い負けている構図なのですが、仮に環境変化でコーヒーがとれなくなり、品薄にして市場価格を吊り上げる事による利鞘が見込める程度になれば同じことが起こると考えられます。コーヒー栽培も気候変動でかなり先行きは怪しく、一度そうなってしまえば、栽培面積を広げても一年二年でとれるようになるわけでもないので比較的長引きそうです。