口太は産卵期を目前にした寒の時期が旬とされています。たしかに白子もパンパンでずんぐりむっくりな寒のグレは美味しい。それは尾長も同じなんですけど、尾長の旬は実は梅雨ごろ。

というのも、見た目にはほとんど同じような尾長と口太ですが、産卵期は全く違い口太が春先、尾長が晩秋となってます。

今の時期の尾長は産卵期を控えて荒食いの時期。脂肪をたっぷり蓄えています。

今回釣った尾長も丸っぽく見えるほどお腹がパンパン。期待が持てますね！

いやー、ナイスプロポーション。尾長の造形美を感じますね。なにこのお腹。満足いくまでしげしげと眺めたらいざ調理。鱗を落としておきましょう。

さてさて。お腹を開けてみると…

一瞬白子？と思ったけど違うわ。これ全部内臓脂肪だわ。

過去の口太にも凄いやつが居て、左下全部が内臓脂肪だったやつがいた。真ん中の白いの全部白子。通風待ったなし！

49.5cmの口太もダイナマイトボディしてました。

この内臓脂肪に包まれるように消化器官がありました。内臓脂肪の方が消化器官より体積あるって凄い…

これだけでも凄いのに更にこれ。なんか腹膜が盛り上がってる。

実はこれも内臓脂肪。なんなら付きすぎて消化器官のスペース奪ってないか？不健康にも程がある！全くけしからんボディです。

そして三枚卸にしてみると…

うっは！身、白っ！！これは…とんでもないのをツモッてしまった…いわゆるエンガワ部分が白いのはよくあるんですが、透き通った部分がないほどに全身に脂がまわってます。

こんなん絶対美味しいを約束されたやつやん…

尾長ということで、腕によりを掛けたので上手に捌けました。血抜きもかなりうまいこといってる。満足！

グレの概念を越えるよね。アタックもびっくりの驚きの白さ。

とりあえず三枚におろしたので、しっかり寝かせよ。今日食べるのはもったいなさすぎる。

今日はこの余ったアラを味噌汁にして味わおうと思う。

ぶつ切りにしたアラを鍋にいれ、水を注ぐと…

一瞬で濁った笑

ふつふつとしっかり出汁を出すように煮込んで、味噌を溶かして完成！

水面に浮く玉脂が優勝を予感させますね！飲んでみてもやっぱり優勝でした。ディープインパクトか。

アカハタのアラ汁と比べるとアカハタのが間違いなく旨いけど、これも負けず劣らず美味しい。もうなんか唇が幸せのペトペトになった。滋味！！

尾長をさばいてみた