OD-1コピー | ぽんのあれこれ

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徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には備忘録。


気になったらお好きにコメントしていただければと思います。

  実家から出てきた

BOSSのオーバードライブ、その中で伝説の名機とされるのがOD-1。



アンプがフルパワーで歪む時の波形をオーバードライブ状態というんですが、昔々はギターからのクリーンな音を大きくするための役割をアンプが担っていました。それが許容量を越えることで音の波形が歪んでしまう。昔は一般的にはそれは良しとされなかった訳ですが、一部にはとても好評だった。それがロックミュージックだったわけで、そのような状態を機械的に作り出すことでロックな音を誰でも手軽に出せるようになったということで1970年代に大人気を博したエフェクターです。

時は流れて、ロックが一世を風靡し、より深く歪むアンプが当たり前となり、OD-1程度の歪みではなく、オーバードライブもより深く歪むものが当たり前となり、ディストーションや、ファズといったエフェクターが沢山産まれました。そうした中でOD-1は役目を終え、OD-3やBD-2、DS-1等のエフェクターへメインは移り行く訳です。

ロックブームが落ち着いて、ポップス、スカ等のそれほどの歪みを必要としない音楽が誕生し、アンプ等の持ち味を殺さず、ソロパート等の必要なときに必要な部分だけの音を上乗せするブースターとして再度OD-1に日の目が当たります。この頃にはディスコンとなっているOD-1は高値をつけるようになり、銀ネジの初期モデルなんかは10万円を越えるものも出てきました。

幸いなことに回路自体は解明されており、それを元にOD-1を模したエフェクターが世に産まれたわけです。

  サムライサウンド The legend of overdrive

殆どが完成品として売られているわけですが、一部には組み立てパーツとして売られていてプラモデルのように自分で作り上げる事が出来るキットがあったりします。


当時のものが持て囃されるのはそのときの回路が現行と違うであるとか、今は手に入らないパーツがあったり、マイナーチェンジがされていないとかそういう部分に価値を見出だすからで、僕としては単に自分で作るという行為に興味があったからなんですが、手を出しました。


名前こそ違いますが、回路はOD-1です。しかも音の波形を歪ませる部分がダイオードとLEDとスイッチで変えられるというオプションも可能。



これを作ったわけです。音としてはやっぱりブースター用途かなぁという感じですが、僕の目的は実はまた別にあって。

  ランドグラフもどきを作りたかった



ランドグラフという、エフェクターメーカーがありまして。当時学生の僕には高嶺の花だったのですが、音的なものもありますが、この塗装がね。とてもカッコよく見えたんですよね。

これを作ってみたかったんですよねー。

回路を組んで、ハンダ付けしたあと、アルミのケースの塗装を落として、サーフェサーを吹いておきます。

100均のプラケースに水を入れてシンナーを溶かし、そこに管スプレーを吹くとシンナーの油膜に湯葉のように塗料が浮きます。

そこにアルミケースをゆっくり沈めて、水を切るように静かに引き上げると…


それをクリアで仕上げたらこうなります。

管スプレーの限界を感じますね。車用のタッチアップ用塗料でやれば良かったんでしょうけど、一つ作ったらなんだか満足してそれ以降はもう一台やったきり。

なんだか懐かしくなってブログ用に写真撮ってたので折角なのであげました。