夢屋ハイレスポンスドラグスプール | ぽんのあれこれ

ぽんのあれこれ

徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には忘備録。


気になったらお好きにコメントしていただければと思います。

  ついに届いた!

ハイレスポンスドラグスプール!別に急いでいた訳でもないけど、品薄と言われたら早くほしくなるというのが人の性というもの。


さてさて開封の儀を執り行いましょう!



うむ。単体でも十分かっこいい。


  ラインは移植します

元々の純正スプールもC3000Dなので、ラインキャパシティ的には何ら変わりがありませんので、一度巻き取ってから再度巻き直すことにしました。PEも高いんでね…


想像どおりのカラーリングに大満足。

  さてさて合体させると…

さて。スプールにラインを巻き取った事ですし、ついに!


ガッシャーン!



おお!想像どおり!かっこいい!


これだけでなんだか満足感が凄い。


  本領はドラグにあり

さてさて。コスメ的には物凄く満足したので、機能的な所も。


このハイレスポンスドラグというのは元々21コンプレックス(じゃないかな?違ったら補足願います)に搭載された機能の一つで、昨今の道糸PE等の伸びにくいラインによる急激な負荷が瞬間的にかかりラインシステムが破断するのを防ぐ目的で、ドラグの滑り出しを従来のものよりも設定値付近に近い値で出るようにしたものです。





ハイレスポンスドラグの対極にあるのがステラSW等のパワードラグスプール。大型魚になると口周りの骨の硬さも相当なものになるので、フッキングの意義は通常の対象魚とは別次元の重要性を持ちます。それを叶えるためにしっかりしたフッキングをする際には設定値よりも高い負荷まで滑ることはせず粘り、フッキングしたあとは設定値どおりのドラグとして働くというものです。



また機能としては少し違いますが、ラピッドファイアドラグがあり、これはドラグノブの溝を急激なものにすることで同じだけのドラグノブの捻りでより大きなドラグ締め付け圧力の変化を付ける事が出来るものです。小さな動きで大きな変化を付けることが出来るのでドラグズルズルからキツキツまで素早く対応する事が出来るというもの。



ドラグの原理としてはフェルトがドラグによりスプールを押さえつけているのですが、フェルトは押し固めた綿のようなもので、それにグリスが塗りたくられているので、いくらかはクッションしますし、押さえつけてもいくらかは滑っていく訳です。この押さえつけの力加減がドラグであり、ノブからの力はフェルトが受けていますから長期保管でギチギチにドラグを閉めているとフェルトが潰れてしまい、ノブを少し緩めるとドラグが働かない、ということになります。


話は逸れましたが、ふわふわクッションするフェルトをもっと硬い材質にしてしまうことでより設定した値付近で糸が出てくれるようになる。それがハイレスポンスドラグの正体です。


  これ、自作出来るんじゃね?

それを叶えているのがカーボンドラグワッシャー。シマノの展開図だと座金ということになっていますが、これをカーボンシートのものに変えたのがおそらくハイレスポンスドラグスプールになります。確証は無いのですが、同じ番手であればコンプレックスやソアレXRなどのハイレスポンスドラグのパーツが流用出来そうな気がします。レバーブレーキリールは通常とはちょっとスプール自体の保持機構等が違いますが、15テクニウムや09テクニウムなんかは(Aサイズ二枚+Bサイズ一枚)、で交換できます。21テクニウムだと展開図によると5番と6番ですかね。これを別機種のカーボン座金にすれば…色以外は夢屋のハイレスポンスドラグスプールに出来るんじゃないでしょうか。


これはハイレスポンスドラグスプールの展開図4番5番が味噌

当然、別途ドラググリスも必要になるし、分解したり組み立てたりのリスクがあるので、わざわざドラググリスから買う必要があるくらいなら最初からオプションスプールを買うのが賢いと思いますが。


ノーマルで言うところの5番6番パーツ


  ちょっとドラグ効かせて引っ張ってみた

レバーブレーキでドラグを出すのは邪道だ!と昔は思ってました。だって昔々のレバーブレーキというのはドラグレスで全部レバーだけでドラグの役目を果たしてきた訳で。


どうせならと使いやすいようにドラグも付けとこ!別々のスプールパーツ作るよりスケールメリット出るでしょ?的な、或いはレバーブレーキ初心者に向けた敷居を低くするための機構でしかないと思ってました。


そもそも5.3mという長尺の竿で、リールを使うというアドバンテージがあるのでルアーロッド等よりも断然ラインシステムに対するアドバンテージがあるわけですからドラグなんて無くても大丈夫。むしろ意図せずラインが出て根に潜られるだけ。という意見に賛同していたんですが、四国で釣りして経験を積んでいく度に「ドラグ、めっちゃ大切!」と感じる事が増えました。


PEフカセ派になってからはもうドラグ出すことなく竿とラインシステムの弾力だけで突っ込みを耐えることは無理に近いという考えに至っており、むしろドラグを上手く効かせることで砂場ダッシュよろしく余計な体力を消耗させる事が出来るという考えでドラグを使ってます。そもそもガッツリ竿握って耐えているときに細やかなレバー操作ってなかなか上手いこと出来ないんですよね。


特にPEを使ったフカセ釣りで、グレ以外のゲストも仕留めようと思うとよっぽど太いシステムを組む以外は対処のしようがなかったんですが、このスプールだと設定値に近いドラグ値で糸が出てくれるので急激な引っ張りに対しても過度に負荷とならないのでその分ラインを労れます。


ドラグが効くときの音はこんな感じです。ノーマルスプールだと聞き慣れたドラグ音という感じ。キチキチキチ…って感じです。



対してハイレスポンスドラグスプールのドラグ音は多少純正よりジャッジャッ…って感じですかね。強く引くとよりジャッジャッとなるんですが腕二本じゃなかなか上手いこと録れない。



ブレーキレバーとスプールをFBに変えるだけで極翔とのコーディネートはこんな感じで凄くマッチするようになる。

ツインパみたいって言ってごめんなさい。最近はこのカラーリングも見慣れてきて色々な竿にマッチする良いカラーリングだと思えてきた。多分15テクニウムのFBモデルの面影を引きずっているんだと思います。買えなかった憧れからの投影が良く見せてる感。

金のパーツが極翔にもあるんでハンドルの金輪のパーツが良い案配

純正スプールは付属ポーチに仕舞っちゃうからねぇー