歴代BB-Xを調べてみた件 | ぽんのあれこれ

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徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には忘備録。


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  BB-X全員集合!

せっかくなので数々の磯師が使ってきたBB-X TECHNIUMというリールについてまとめてみようと思って書き始めたんですが、僕のブログではなんと一番人気のコンテンツだったりします。なので出来る限り最新モデルまで追い付いていきたい次第。写真以外はシマノHPより拝借。


自分のBB-X TECHNIUMとの出会いは親父が男女群島に遠征用に買ってきた97BB-X TECHNIUMなんだけど、親父が買ってきた97テクニウムはその当時からあきらに重厚感漂う印象があって(男女群島用の5000番、8000替えスプール付きというのもあり)釣り少年に強烈なインパクトを与えました。


そんな思い出のあるリールたちです。


  初代 93 TECHNIUM

スプールがつるりとして01テクニウムに繋がるデザインを感じます。初代テクニウムの前からレバー付きリールはSHIMANOにあったんだけど、テクニウムの名を冠したのはこれが初代ということに。ピニオンだったりクロスギアだったりの支持はベアリングとカラー。今ならすぐにパカッとされて改造されるでしょう。

同時に下位モデルのBB-X無印とBB-X EVが発売。この時はストレートレバーのみ。

左:無印、右:EV

  二代目 97 TECHNIUM

ステラのレバー付きバージョンのような印象があってその当時の釣りロマンを求めては大好きでしたね。そして画面の向こう側で出てたあの高そうなリールだったBB-Xテクニウムが初めて我が家にやって来た。男女群島遠征に合わせて親父が磯スペのごっつい竿とか買ってたな。4号だったかな…

ドラグがないから夜釣りでメダイにひったくられて右手の指を真っ青にして帰ってきてた笑

そして後に自分も隠岐の島でのかご釣り用に同じ番手を中古で買いました。もう筋トレレベルの重さでとてもじゃないけど1日やってられなかったね!笑

ドラグノブが無いかわりに号数表示が出来るのがまた時の流れを感じます。またこの時から既にピニオン二点ボールベアリング支持とクロスギア上下ベアリング支持なのが素晴らしい。今のX-SHIPにつながる構造。

同時に下位モデルのBB-X無印とBB-X XT、BB-X EVが発売、98年にモデル追加。レバーの形が色々あって、シマノの試行錯誤を感じる時代。

左:XT、中:無印、右:EV

  三代目 01 TECHNIUM

この前の年に2000年を記念してミレニアムステラなるものが発売されて、ハードボックス入りでかっこ良くて憧れました。その翌年にBB-Xも三代目に引導を渡したわけですが、これがカッコ良かったのなんの。むっちゃ今時!って印象があって。スタイルも今時のリールと変わらないから!

その代わりベアリングからカラーに置き換わってたり、軽量化が図られてるというか、チープ化したというか…

この頃、ベアリングに革命があり、耐錆性能の高いARBベアリングが搭載されはじめました。BB-Xは普通のベアリングを使ったモデルとARBベアリングを使ったモデルとに別れててARBベアリングのモデルの方が高く、特別感を出してました。ARBベアリングはそれくらい革命的だったんでしょうねぇ。

翌年以降、BB-X XTとBB-X EV登場。XTにはサイレントモデル、EVにはアオリイカモデルが登場。サイレントモデルはクリック音を出すパーツが一部取り除かれているようです。2004年にBB-X type1 とtype2が発売。type2はマグネシウムボディでtype1より1.5倍高くなってました。そしてtype1,2よりドラグ付きスプールが誕生。ARBも当たり前のように搭載されてます。type2がテクニウムの後継で、これからはテクニウム無くなってしまうのか?とか思った記憶。

左上:XT、右上:EV
左下:type1、右下:type2 Mg

  四代目 05 TECHNIUM Mg

このモデルからテクニウムも一部モデルでドラグ付きになりました。ドラグ付きとドラグなしが選べてスプールデザインも違ってます。チタンワンピースベールも搭載。ちなみに僕の初めてのBB-Xがこの05テクニウムです。軽くて使いやすくて、スプールのデザインも良い。オーバーホールでヌルヌル素晴らしい巻き心地を取り戻したり流石!って感じで最高にお気に入りだったんですが、ドラクノブに虫が這ったような劣化を起こすのだけちょっとなーでした。あと、後述の理由により現在は親父の元で活躍中。

そしてこの05テクニウムをベースとして2006年には尾長スペシャル、2007年にホワイトスペシャルが発売されます。筆記体のwhite specialには心踊りました。正直スプールだけで10のホワイトスペシャルと迷ったくらい素敵だった。尾長スペシャルの青の使い方とかも素敵。AR-Cスプールでなかったのが決定打で僕は10のホワイトスペシャルを買うのでした。

2006年の追加モデル、4000Dと5000からねじ込みハンドルになり、2007年には初めてのパワーギア搭載のP3000Dが発売。ファイアブラッドスプールお目見え。2005年にはデスピナとラリッサがXTとEVに変わり初登場。ラリッサとデスピナもパワーギアモデルがある。2007年ホワイトスペシャルは2500とC3000が存在。どちらもねじ込みハンドル。同時にファイアブラッドモデルも発売。2008年にはハイパーフォースが初登場。

左上:尾長SP、右上:デスピナ
左下:ラリッサ、右下:ハイパーフォース

  五代目 09 TECHNIUM Mg

社会人になってお財布に余裕が出てきたので新品で購入。もう一目惚れでしたね。この頃、まだ高橋哲也氏が磯をピョンピョン跳ね回ってた頃、白いBB-X のズームロッドはとてもアイコニックで憧れの的でした。そういった流れからBB-X specialを中古で買い集めてました。

四代目テクニウムの大きい番手が数年後に出て、その時ねじ込み式になっててそりゃもう最高にカッコよかった。個人的にねじ込みハンドルはその機能面もさることながら、ビジュアル面で物凄い進化だと思ってます。それだけで折り畳みハンドルのリールを過去のものにするほど。だって初代からずーーっと変わらない見た目の機構って、ハンドルとリールフット位でしたから。

そしてついにBB-Xにも搭載されたAR-Cスプール!もうステラで触ってるからわかる。AR-Cスプールに非ずはシマノリールにあらずって位違う。

そんな05テクニウムに欲しかったほんの小さな変化が09テクニウムには全部詰まってた。しかもその限定版が09モデル発売翌年に!そりゃもう買うしかないなと即購入。かくして今のパートナーとなり11年。出したオーバーホールは二度。ギアの交換さえされたことなく今に至る。一度は海にボチャンでベアリング総取っ替えレベルのメンテありましたが未だに絶好調。武者泊に行くようになってからも相棒です。今後も手放すことは無いかな。11年使ってるわりに綺麗だと思う。

このモデルからX-SHIPによりハイギア化。HGと更にハイギアなXGモデルとなる。ベアリングはARBから更に錆びに強くなったSARBを14個搭載。クロスギアの支持はついにベアリング支持に正常進化。もはやベアリングの置き換えが不可能な歴代最強モデルとなる。

2011年にはデスピナ、ラリッサがモデルチェンジ、2012年には尾長スペシャルに変わりレマーレが登場。2013年にはハイパーフォース、2015年にはリンカイスペシャルと、大きく派生モデルの進化を促したテクニウム。ちなみに13ハイパーフォースの派生で、14ハイパーフォースとしてついに1700番とC2000というコンパクトボディでフカセチヌ狙いには最強のリールが誕生。13ハイパーフォースはTYPE-Gというパワーギアモデルも発売。

左上:ラリッサ、右上:デスピナ
中左:レマーレ、中右:ハイパーフォース
左下:リンカイSP

愛用する14ハイパーフォースに20ハイパーフォースのスプールを組んでます

  六代目 15 TECHNIUM


SUTブレーキなる新機構を引っ提げて登場。今までのノーマルモデルも平行販売。ほんと斜めのスリットはかっこいいな。07ステラとかのスプールも大好き!正直21テクニウムもノーマルブレーキ出ると思ってた。21テクニウムでノーマル出ないなら19のFB限定版買っとくんだったなー…という一抹の後悔があります。

SUTブレーキはローラークラッチによりハンドル逆回転の動きを逃してるので、糸送り中に巻き取りするとクラッチが繋がって無理がかかり壊れるようです。またハンドル付け根のボルトは開くのオススメしないみたいですので気をつけてください。なおSUT化により、ボールベアリングはノーマルより3つも増えて16BB。ボールベアリングフェチの方、良かったですね!ローラークラッチはバネが入ってるので分解するときは細心の注意が必要ですね。米つき虫みたいに跳ねたら一貫の終わりを覚悟せねば…

type2 Mgから始まり、05テクニウムMg、09テクニウムMgとあったMgの記載がなくなり、個人的には結構残念に思うところですが、MGLローターに変わったことが理由でしょうかね。

2016年にはデスピナ、ラリッサ発売。デスピナにはTYPE-Gが存在。

2017年にはハイパーフォース発売。テクニウム以外で初のSUTブレーキを搭載。また、XXGのSUTというテクニウムにないモデルも先駆けて存在する。

2019年にはファイアブラッドモデルでSUTとノーマルブレーキモデルそれぞれが発売。このファイアブラッドモデルは替えスプール付きという超お買い得モデルで、最後のBB-Xノーマルブレーキモデルのテクニウムになる(かもしれない)ホワイトスペシャルは発売なし。

2020年にはコンパクトモデル登場。PE0815DXXGという過去とは品名の法則が違う、夢屋のオプションスプールっぽいPEフカセモデルも発売。

左上:ラリッサ、右上:デスピナ
左下:ハイパーフォース、右下:ハイパーフォースコンパクト

  七代目 21 TECHNIUM

夢屋レバー、夢屋ハイレスポンスドラグスプールに変更してます

テクニウムとしては初めてのDXXG!どんなもんなんでしょうか?重いのか、許容範囲なのか…余裕の許容範囲でした。ハイパーフォースでいける!と踏んでるがゆえのモデルだと思うけど。

あ、ハンドルの逆の蓋は圧倒的に15テクニウムのがかっこいい!ロータリーエンジンのおにぎりを思い出す形で好みだったからデザイン変えてほしくなかった…

15テクニウムのSUTブレーキが改良された自信ゆえのノーマル廃止なのか、確かにこのSUT2になってからはライン送り中のハンドルのガタガタは無く快適そのもの。ただ、ワンウェイクラッチのクリアランス的な問題で不良品だといきなり巻けなくなる時があります。特に寒い日は良く確認してください。

ハンドルもデザイン変更されててこれならまぁ折り畳みでも許せるかな?ってデザインに。

ノーマルブレーキモデルやファイアブラッド、ホワイトスペシャルモデルの登場がどうなるかも気になります。個人的に夢屋のパーツを組んでなんちゃってFBモデルにしてるんですが、FBモデルはおそらくこんなイメージになると思います↓


2022年にはBB-Xリンカイスペシャルとハイパーフォースがモデルチェンジ。リンカイスペシャルのベースは2020年モデルのハイパーフォースコンパクト。23ハイパーフォースは前作同様SUTとノーマルブレーキそれぞれあります。ノーマルブレーキが欲しい人はハイパーフォースまでで我慢になります。ちなみにこのハイパーフォースのSUTブレーキは21テクニウムのSUT2そのものではないものの、15テクニウムのをそのまま移植という訳でも無さそうなので15テクニウムのようなガタガタは無さそうです。

2023年にはデスピナとラリッサがモデルチェンジ。16デスピナが良すぎてもうデスピナでいいんじゃないか?って位のクオリティだったので23デスピナが16デスピナを越えるならSUTを設定してくるか?と思ってましたが流石にSUTの設定はなし。ブランキングも縦スリットになってしまいました。ゼロフケテンションレバーもなし。ちなみに23ラリッサにはゼロフケテンションレバーが着いてます。23デスピナと23ラリッサではベアリングで一個、レバーが樹脂という辺りに陰湿なヒエラルキーが存在しており、個人的にはレバーをフルブレーキする機会がある人はラリッサでも良いけどレバーは変えるべきだと思いますね。ちょっと樹脂ブレーキレバーが心許なさすぎる。

左上:リンカイスペシャル、右上:ハイパーフォース
左下:デスピナ、右下:ラリッサ