今日、朝いちばんで転職エージェントから1通のメールが届きました。
選考結果のご連絡。書き出しの2行目で、もう結果はわかります。
「今回はご期待に添えない結果となりました」
熱を扱う仕事の求人でした。自分の11年と一番きれいに重なる、と思っていた1社。
理由は「より条件に合致する候補者が他におられたため」。よくある定型文です。恨む相手もいない。
問題は、そのあとに起きたことでした。
残った本命が、急に色あせて見えた
僕の手元には、まだ選考中の会社が3社あります。1社は最終面接まで進んでいて、もう2社は一次面接の日程調整中、結果待ち。客観的には、ぜんぜん悪くない。むしろ良い。
なのに、その3社の求人票を見返した瞬間、頭に浮かんだのはこれでした。
「どれも泥臭い仕事だな……」
現場に出る。客先に行く。設備の前に立つ。
それが仕事の中身です。知っていたはずのことです。応募したときは、それが魅力だったはずなんです。
でもその日の僕には、ただ暑くて、重たくて、うんざりするものに見えた。
正直に書きます。モチベーション、落ちました。
落ちた日の頭は、勝手に物語を作る
白状すると、あの日の僕は「相性が悪かったんだ」「自分はこういう場面に弱いんだ」と、根拠もない理由を勝手に探していました。落ちた原因を、自分の外側に置きたかったんだと思います。
ついでに、まったく関係のない出来事——返ってこない連絡、うだるような暑さ——まで、一本の線でつないでいた。
落ち込んでいる日の頭は、勝手に物語を作ります。しかも、いちばん都合の悪い物語を。
でも、不合格通知に書かれていたのは一行だけでした。
「より条件に合致する候補者が他におられたため」
それ以上でも、それ以下でもない。
そこに書かれていない理由を、僕が勝手に足していただけです。
AIに壁打ちして、最初に切り分けられたこと
夜、Claudeに愚痴りました。「社内で働きたい。暑いし」と。
返ってきた最初の一言が、地味に効きました。
「暑いのが嫌」と「内勤がしたい」は別の話です。
前者は季節の問題で、今週がピーク。後者は職種選択の問題で、一生に効く。
今日の35℃の不快感で、10年分のキャリアの舵を切るのは割に合わない。
……確かに。
僕が今日感じていたのは、7月14日の埼玉の気温であって、この仕事の本質ではなかった。
そこに「不合格メール」が乗っかって、感情が一段落ちていただけでした。
落ちた直後は、残っている選択肢まで急に色あせて見える。これは誰にでも起きる、ただのバイアスです。
過去の自分が書いたルールに、救われた
もうひとつ大きかったのが、これです。
僕は今回の転職活動で、「撤退ライン」を先に文章にして残していました。
施設管理・FM系(=もっと内勤寄りの選択肢)は補助軸。
本命ラインが全滅・停滞した証拠が出るまで、動かさない。
判断は7月20日ごろ、一次面接の結果まで見てから。
これを書いたのは、7月上旬のまだ調子が良かった自分です。
そして今日、気持ちが落ちた僕が「もう内勤に切り替えようかな」と言い出したとき、
その過去の自分が、静かにこう返してきたわけです。
「まだ条件を満たしていない。最終面接が残ってるだろ」
これは強い。
なぜなら、感情が揺れている日の判断より、揺れていない日の判断のほうが正しいからです。
ルールを先に書いておくというのは、未来の自分から「その日の気分で人生を決める権利」を取り上げておく、ということなんだと思います。
それでも、逃げずに確かめること
とはいえ「気のせいだった」で終わらせるつもりもありません。
もし内定が出て、入社して、実務が本当に現場一色だったら——半年後に今日と同じ気持ちが再発します。 これは確実です。
なので、最終面接では正面から聞きます。
「入社後1〜2年で、顧客訪問と社内業務(提案設計・試算・データ分析)の比率はどのくらいになりますか」
聞き方さえ間違えなければ、失礼にはなりません。
「立ち上がりで価値を出す設計をしたいので」と添えれば、むしろ前向きな質問になる。
数字が返ってくれば、モチベーションの上下が「暑さ」ではなく「事実」で決まるようになります。
今日のまとめ(同じ状況の人へ)
•不合格の直後は、残った選択肢まで色あせて見える。バイアスです。真に受けない
•「環境が嫌」と「仕事内容が嫌」は必ず切り分ける。混ざったまま決断しない
•調子がいい日に、撤退ラインを文章で残しておく。落ちた日の自分を救うのは、そのメモだけ
•不安は、消すものじゃなく質問に変えて相手にぶつけるもの
最終面接は7月下旬。
気持ちは落ちましたが、降りてはいません。次回、その本番の話を書きます。
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