AFCアジアカップ日本対イランの一戦。本当に悔しい結果でしたが、私個人としては今の日本代表の技術課題が明白になり、とても収穫のある一戦だったと思います。

恐らくYahoo掲示板は大荒れで、選手の誰しもが見たくないコメントが沢山あると思われますが、そんなことはさておき、今の日本代表に足りないのは"各選手を引っ張る熱量のある人材がいないこと"、そして何より"戦術を含めて、国際試合で勝つ為のサッカーが出来ていないこと"の二つに尽きると考えられます。

前回のW杯でドイツ、スペインに勝てたときは長友佑都、吉田麻也を始め若手を引っ張るベテランが揃っていました。しかし、今回は若手中心のメンバーで個々の技術力こそ高いものの、攻められた時にチーム全体を鼓舞する人材がいない。これはベテラン且つ国際試合の経験(特にアウェー環境での試合経験)が豊富でないと出来ない技量で、チーム全体をポジティブに保つためにもこうした人材をもう何人か入れる必要性を感じました。

もう一つは国際試合で勝つためのサッカーが出来ていないこと、今回はイランが実質ホームで日本にとっては完全にアウェー環境でしたが、恐らくW杯ベスト8の常連(フランス、ブラジル、アルゼンチン)であればそんなことはお構い無しに勝ちをもぎ取っていたと思います。これらのチームは戦術もそうですが、決めるべきところで確実に点を取ってくる。絶好の場面を逃さない為にも決定力のある人にボールを集めるといった戦法を必ず取っています。

今回、韓国が運良く勝ち進んでいるのはプレミアリーグで活躍する選手が揃っており、その中でも圧倒的に決定力のあるソン・フンミンにボールを集めている。日本代表であれば堂安、前田を1トップに置いて、試合を組み立ても良かったのでは?と思いました。

今回のアジアカップは残念な結果で終わってしまいましたが、日本代表そして私自身にとっても成長の糧となる重要な一戦でした。世の中というのは本当に甘くないもので、私自身も極真空手の試合、大学受験、就職、転職活動も何となくで上手く行き、それでも明治大学ラグビー部、サッカー日本代表が負けると悔しい気持ちに浸り、真の勝利をもぎ取るためには何が必要かその度に考えさせられます。

今回の試合を通じて、その真の勝利の為に何が必要かほんの少しだけ、分かり始めた今日はサントリー酒造初(プレミアハイボール山崎)を美味しく飲み干しました🙏