【第113回日本美容外科学会|1日目を終えて】進化する顔画像診断と新たな治療アプローチ
【第113回日本美容外科学会|1日目を終えて】進化する顔画像診断と新たな治療アプローチ
第113回日本美容外科学会に参加してまいりました。
毎年のことながら、美容医療の進化には目を見張るものがあります。今年も多くの技術発表や新機器の展示が行われていましたが、なかでも特に印象に残ったのが顔面の最新画像診断機器です。
精度の進化がもたらす「可視化」の力
これまでの診断機器と比べて、顔の立体構造、皮膚の質感、色素分布、影の入り方、左右差などをより詳細かつ客観的に解析できる点に驚かされました。
たとえば、わずかなたるみや色調の変化も数値化されることで、感覚に頼らず治療の経過や効果を「見える化」できるようになっています。
これは今後の治療戦略の立案や、患者様との共有にも非常に役立つと感じています。
診察の“精度”が高まることで、治療の“質”も向上していくことは間違いありません。
欧米で話題の「ベビーコラーゲン」を試験導入へ
今回の学会を機に、**ベビーコラーゲン(type III コラーゲン)**の導入も試験的に開始することにしました。
とくに、
- 目尻のちりめんジワ
- 細かな表情ジワ
といった、ヒアルロン酸では難しいデリケートな部位に対して、より自然で滑らかな仕上がりが期待されます。
まずは妻に施術を行い、診察 → 投与 → 経過観察を通じて、効果や安全性を慎重に評価していきます。
最新画像診断で見えた「治療の成果」
今回の学会で体験した画像診断機器を用いて、妻の顔をスキャンした結果が非常に印象的でした。
- 肌質
- 色調
- たるみ
- 輪郭
- 左右差
これらすべての項目で、ほぼパーフェクトな評価を得ることができました。
これまで行ってきた治療、そして彼女自身のセルフケアの積み重ねが、客観的データとして現れており、医師としてもうれしく感じた瞬間です。
美容医療における「進化」と「継続」
美容医療は、日々の臨床に加え、最新の知識を正しく取り入れ、適切に応用していく姿勢が不可欠です。
今回得た学びを今後の診療にしっかり活かしながら、エビデンスに基づいた安全で効果的な治療を追求してまいります。
今後も、患者様お一人おひとりの状態やご希望に合わせて、最適な治療選択肢をご提案できるよう努めてまいります。
恩師である小室教授と写真撮らせて頂きました。