目の下のクマは手術じゃないと無理?ヒアルロン酸注入でここまで改善できる!
目の下のクマやたるみの改善には手術(脱脂+脂肪注入)を行うことが多いですが、ヒアルロン酸注入による治療も数多く行っています。
ヒアルロン酸注入は、脱脂+脂肪注入と比較して手軽に受けられることから、以前から多くの症例があります。
ただし、目の下の注入は他の部位と比べて注意点がいくつかあります。
- チンダル現象と呼ばれる「青く透けて見える」ことがある
- ヒアルロン酸の膨張性により正確な形の形成が難しい
- 効果の持続期間が約1年程度と限定的
そのため、最近では手術による治療の方が優位とされ、実際の治療件数も増えています。
とはいえ、手術を避けたい方や手術では改善が難しいケースでは、ヒアルロン酸注入が非常に有効です。そういった患者様には、ヒアルロン酸による改善をご提案しています。
実際に必要なヒアルロン酸の量は?
注入量は、その方のクマの「タイプ」によって大きく異なります。
- 目の下のみが凹んでいる純粋なタイプ:両側で1cc程度
- 頬上部から目の下まで広範囲に凹んでいる場合:ボリューマ1cc+目の下用ヒアルロン酸1ccの併用が一般的
- ゴルゴじわが連続しているようなタイプ:ボリューマ3本+目の下用ヒアルロン酸など、1〜4ccが目安
このように、正確な注入量の判断には診察と触診が不可欠です。
少ない量で治療する場合、効果の鍵となる部位に注入する戦略を取りますが、全体のバランスを考慮した注入が難しくなります。逆に、必要以上に多く入れると不自然な印象になるため注意が必要です。
ヒアルロン酸注入は「腫れない」ことがカギ
ヒアルロン酸注入は、腫れていない状態でバランスを判断することが大切です。注入中に出血が起こると腫れにつながり、形の確認が難しくなってしまいます。
そのため、出血を抑える繊細な注入技術が極めて重要です。
ヒアルロン酸注入が向いているのはどんなタイプ?
ヒアルロン酸注入は、凹みを補う治療です。つまり、膨らみを減らすことはできません。
したがって、適応になるのは以下のようなタイプです:
- 目の下が凹んでいるだけのタイプ
- 凹みと膨らみが混在しているが、膨らみが涙袋より前に出ていないタイプ
また、ゴルゴじわに関しては、脂肪注入よりもヒアルロン酸注入の方が効果的で経過も安定しています。
そのため、目の下は脱脂+脂肪注入で、ゴルゴじわにはヒアルロン酸を使用するケースも多くあります。
モニター症例のご紹介
今回は、モニターとしてご協力いただいた30代男性の症例をご紹介します。
この方は目の下のクマが気になりご来院されました。3年前に他院にて脱脂+脂肪注入を受け、ある程度の改善が見られたものの、「もっと改善できる方法を探したい」とのことで当院にご相談いただきました。

この方の場合、中顔面の凹みによりクマが目立っているというタイプでした。眼窩脂肪は3年前の脱脂で十分に減量されており、目の下のエリアに限定してみると凹凸はほとんど目立たないという状態です。
しかしゴルゴジワと言われる部位が凹んでおり、これにより目の内側から斜めに線が入って見えてしまい、「クマ」と認識されてしまうのが問題でした。

ゴルゴジワ部分を中心に目の下にかけてボリューマ3本を用いたヒアルリフトを行なっています。頬がリフトアップした印象になり斜めに入る線が消えたのが分かります。
ヒアルリフト
264,000(税込)
麻酔:麻酔含有ヒアルロン酸を使用
ダウンタイム:痛み・腫れ(2-3日程度)、内出血(1-2週間で消失)
【リスク・副作用】
術後の浮腫、内出血、痛み、左右差や仕上がりのムラ、チンダル現象、ごく稀に血管塞栓などの重篤な合併症
別の方ですが30代の女性です。
この方は目の下の凹みタイプのクマの方です。
凹みタイプで頬の下垂もないため、目の下のヒアルロン酸注入のみを行なっています。使用したのはリデンシティーⅡを1本です。

目の下 ヒアルロン酸注入
88,000(税込)
麻酔:麻酔含有ヒアルロン酸を使用
ダウンタイム:痛み・腫れ(2-3日程度)、内出血(1-2週間で消失)
【リスク・副作用】
術後の浮腫、内出血、痛み、左右差や仕上がりのムラ、チンダル現象、ごく稀に血管塞栓などの重篤な合併症
ヒアルロン酸注入を検討している方へ
ヒアルロン酸注入は手軽でダウンタイムが少ない治療として人気がありますが、すべてのケースに適しているわけではありません。特に膨らみが強い場合には注入だけでは十分な改善が得られないこともあります。
一方で、凹みが中心のタイプや、手術に抵抗がある方にとっては、非常に有効な選択肢になります。
治療法の選択には、目元の状態を的確に見極めることが重要です。カウンセリングでは実際に触診しながら、最適な治療法をご提案しています。ご自身に合った方法を一緒に見つけていきましょう。